第50話 マンホールの蓋
おいら、マンホールの蓋。
マンホールじゃないよ。マンホールってのは、
穴のこと。それの蓋がおいら。
いろんな蓋があるんだよ。ご当地マンホールなんてさ。
おいらたちを集めてる人達もいる。
マンホーラー。っていうらしい。
どこに置くんだろ。
クソ重いのにね。
おいらは残念ながら普通の蓋。
ご主人様は・・・下水道局?
おいらが丸いのはなんでだかわかる?
いろいろ説があるけど、丸だと落ちないから。
四角だと、対角線上が長いから落ちちゃうでしょ?
ほかにも色々あるけど、なんかこれが一番かっこいいから、
これが正解。
ご当地マンホールの蓋は色々あって、カラーでキャラクターかいてあったりするよ。
おいらは・・・なんか変な模様の茶色いやつ。けど、鉄でできてるよ。
なので、雨の日は滑るから気を付けてね。
ちょうどカーブのところにあるからなあ。おばさんこの間すっころびかけてたっけ。
なんか上からアスファルトかなんかかけられそう。
おいらは意地悪でここにいるんじゃないからね。
ただ、変な子がいてね。雨の日わざとおいらに乗ってすべって遊んでる子いるなあ。
けがするよ。ほんとに。
まあいろんな人がいるね。けどねひとつだけ。
youtubeみたいにおいらの穴の中にアースまくのやめろ。
悪いこと言わないから。
大惨事がおこるからな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます