第3話 茄子の詩

帽子のようなヘタをつけたままがいいと言われる

君が綺麗に見えるからさ

縦に半分に切れば君は白い肌になる


オイルを塗って待つと良い

フライパンでジリジリと夏の暑い浜辺のように過ごす


おろしりがねから生まれる黄色い生姜

それは焼けた素肌が眩しい浜辺の君に似合う香水さ


醤油の海との相性は見事だね まるで海水に戯れる人魚のようさ


香ばしく仕上がったら食べてあげよう



それで君が美味しくなったのなら 僕は幸せさ

何が出来たかわかるかな? 明智くん


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