168.車懸かり
麗華が勇撃の波動を使いプチフレイムバレットを放ち、けん制している間に瑞葵に場所を譲る。
さて、瑞葵はどこで新しく手に入れた力を使うかな? って!? しょっぱなから使いやがった!
声に出さなかったが動きが違った。明らかに今までの瑞葵の動きではない。目を見張る連続突き。だが、双剣なのに利き手の剣での三段突きで終わる。それでも、
ギャラリーから黄色い歓声が上がっている。今日会ったばかりだというのに、もう人気者だ。カリスマのある人間てこうも違うのな。
あれだけのダメージを喰らっても霧にならない
相当なダメージを負わせたせいで、
いつの間にか
ああいう攻撃もTPや魔法で相殺できるのだろうか? そういえば、魔法相殺のことまだ教えていなかったな。TPの上乗せも教えないと不味いな。というより、水島顧問が早く資料整理を終わらせろってやつだ! 教えるのを忘れていた俺が悪いわけではない!
麗華の
「手応えはありましたのに、倒し切れませんでしたわ」
麗華がアンクーシャで瑞葵を回復する。
「ゴーレム系の
水島顧問から最大の援護があった。たまには役に立つ。たまにな。
「ということらしい」
「だが、どうやってコアを見つければいい?」
瑞葵が破壊した右上半身にはないということだが、一々探すのは面倒だ。なら、全部壊せばいいんじゃね?
「すべて粉々に破壊しますわ!」
同じ考えに至ったようだな。だがどうやってやる?
「剣技の三段突きは一度使うと三十秒使えなくなりますわ。その間なんとかダメージを維持させてくださいませ! 少し試したいこともありますわ」
なかなか難しいことを言うな。
「俺が出るか?」
「結構ですわ!」
「仕方がない。総力戦で当たるしか方法はないな。まあ、やってみようか」
麗華も瑞葵の作戦に乗るようだな。お手並み拝見といこう。
瑞葵が
うぉ!? 三段突きじゃなくて両手の剣での六段突きになった! 試したいことってこれか! 真・三段突きと命名してあげよう。
いい連携だ。ちゃんと瑞葵が真・三段突きを決め、そしてすぐに離れた瞬間に麗華のプチフレイムバレットが当っていた。それはあたかもお互いの行動を読んでいたかの如くの連携だ。いつの間にそんな連携ができるようになったんだ。
そして始まる
というより、これってかの軍神が得意とした車懸かりじゃね!?
リキャストタイムの終わった瑞葵が再度、真・三段突きを繰り出す。今度は左上半身が粉々になりキラキラ……しないな。黒い霧となって霧散した。
終ってみればほぼ完勝。
なにより、今回は
「瑞葵と麗華、それだけじゃなく
「決まってますわ。実力ですわ!」
あー、はいはい。それで? 目で麗華に本当の答えを促す。
「瑞葵とは意思一対のイヤリングでやり取りをしている。
そういえば、そんなアイテムがあったな。それよりもだ、
本当に、ほかの人の戦いを見るのも勉強だな。
猫(ΦωΦ) Ψ(ΦωΦ) Ψ(ΦωΦ) Ψ(ΦωΦ) Ψ(ΦωΦ) Ψ猫
加護をくれたのは月読命、師匠はうさぎ? 第二の師匠は人斬〇抜刀斎の子孫! 彼女は軍神!?
スメラミクニラビリンス~月読命に加護をもらいましたがうさぎ師匠には敵いません~
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884258759
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