138.氷の彫像
土嚢袋一つ目を投げ切り二つ目に入ってくると、
土嚢袋二つ目を投げ切る頃に、スゥーっと投球モーションが体に馴染んだ感覚を覚える。これは覚えたか? やっとだな。
「行きます!」
やっと不思議な踊りオンステージが終わり、勇樹が戦線復帰。
戦線復帰した勇樹に代わり、
体に埋まった石のせいで
無数のつららが勇樹たちを襲った後、
やらせるかよ!
火炎の杖を持ちフレイムを発動。
やはり、火、炎系が弱点か。
炎の柱が収まると、幾分かスリムになった
「畳み掛けろ!」
勇樹と
「気をつけろ、何かする気だぞ」
と言っても何をするかわからないので、勇樹たちの判断に任せるしかない。
ドーン! という音と共に、強烈な猛吹雪が
あー、これはヤバいやつだな。勇樹の奴、大丈夫か?
吹雪が晴れると氷の彫像となった勇樹と
それだけでなく、スリムだった
だが、このままだと勇樹たちが危険なので、加速を使い
で、この氷の彫像どうすればいいんだ?
勇樹の顔を見ると目が泳いでいる。死んでいるわけではないようだ。氷の中に閉じ込められているだけか?
しょうがない、
ピシピシっと音がして全体にヒビが入る。
上手くいったか?
あっ、これはフラグか?
案の定、
不死の指輪を確認するとちゃんと戻っていた。グレーアウトしていてすぐに再召喚はできないが。
勇樹を見れば、驚きの表情を見せた後、恐怖を駆られたのか俺から目を逸らしやがった。
仕方がない、
立ち上がってきた
炎の柱に包まれている
悪人顔が苦痛に歪む。
弱点攻撃だけによく効いているようだな。一定の属性に偏った
霊子ナイフをしまい、火炎の杖に持ち直す。
持ってけドロボー! 本来の使用する二十倍のTP600を使用してフレイムをぶちかます!
一瞬、閃光が走りブラックアウトした。
『レベルが19になりました』
ーーーー
ーーー
ーー
ー
フレイムの火柱が上がらず、一瞬目が眩むほど閃光が走った。ヤバいな……間違いなく誰か気づいたはず。
逃げよう。
「撤収します!」
カメラをバッグにしまわず、ホルダーにそのまま収納していく。
「勇樹くん!?」
そういえば、勇樹はどうなった?
どうやら、氷はなくなったようだが、倒れてガクガクと震えている。
「ぼぼぼぼ、ぼく、ししし、しんだ……?」
生きているな、まだ死んでないぞ?
だが、これはちょっと不味いかな?
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