35.瑞葵初戦
「ヒッ!?」
俺からするとこいつは今まで戦った七等呪位の中でも弱いほうに感じるが、
「おいおい、奴の気に呑まれるなっていったばかりだぞ」
「わ、わかっているけど、本能で恐怖を感じているのよ!」
まあ、気持ちはわかる。が動かなければ死ぬだけだ。
「
こいつらも進化したとはいえ、七等呪位と戦うのは荷が重い。下手すりゃ、一撃喰らって終わりかもな。
だから誰が挑発しろと言った!
挑発したせいで
「い、いくわよ! 引力!」
そろそろと、
声に出さなくてもいいと教えたんだけどなぁ。言いたい気持ちはわかるけど、相手に何をするのかバレるので後でやめるように注意しておこう。
それより、引力の効果はどうだ?
「斥力!」
今度は左側に体が流されている。まんまだな。やはり阻害系のようだ。
七等呪位ってこととスキルのレベルも低いこともあり、この程度が限界のようだ。まあ、今回はこんなものだろう。
と思った矢先にやってくれましたこの人。
「くっ、ダークバレット! ダークバレット! 落ちろ、堕ちろ、おちろ!」
だから、フリじゃねぇって言ったろう! なに攻撃してんだよ!
せっかく
狙いはもちろん瑞葵だ。
あっ、これヤバそう。
しょうがない、俺が受けるかと思い加速を使おうとしたときに、
「
瑞葵の前まで移動し、少し殺気を込めて言ってやる。
「お前、死にたいの?」
「ヒッ!?」
使ってみるか?
プチBP回復。
おっ、クララが立った……もとい、
じゃあ、もう一度プチBP回復。もう一丁いく~?
なんて、やってたら威嚇をして
何かやられた!?
そろそろ、決着を付けましょうか。加速!
一瞬、俺のほうを見て、体を捻る
こ、こいつ、躱しやがった!
躱したと同時に、まだ棒立ちの瑞葵に向かって駆け出す
やらせねよ!
瑞葵の目の前、ぎりぎりで追いつき
ゴールへぶっ飛べ! タ〇ガーショット! 虎だけに。
しかし、さすが七等呪位、猫科ということもあるのか空中で態勢を立て直し着地。今度は俺に向かって口を大きく開ける。
放たれるまで待ってやるほど俺は優しくないぞ。
黒い球が放たれるまでのその一瞬の硬直時間に、
急に槍が腹に刺さったことに驚き、こちらに顔を向ける
あ、危ねぇ……。
必死に藻掻く
この後、どうしようか? 奴が成仏するまでこのままか?
「ガッ!」
そうこうしていると
「この、この、この~!」
なぜか瑞葵も参戦。レイピアで
任せていいのかな……?
レベルが低く攻撃力が低いせいか、倒しきるのに十五分以上かかった……。
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