15.あれから一週間
あれから一週間が経った。
レベルが9になりランクも64上がって4164になった。それと適合率が5上がった。適合率って上がるんだな。おかげで適合率補正値が少し上がった。どうやら四捨五入されるようだ。
六日間戦ってわかったことがいくつかある。まず、化け物を何体倒しても俺自身のレベルは一日に1しか上がらないこと。アイテムのドロップはするが、なんか損した気分になった。ハイランクキラーも同じで、一日に一回だけしか上がらない仕様。
一日の切り替わる時間は零時。次の日の零時までは
これがわかったおかげで、アイテム集めをしても問題ないことが分かったのは重畳。今はハイランクキラーをできるだけ上げたいので、レベルが無駄に上がるのは避けたかったからだ。
これで、オーブやカード集めも並行してやれる。まあ、七等呪位が出現するのが十八時からだから、実質六時間しかないけどな。
次に化け物を無暗に探し回る必要もなくなった。今までは500m範囲に化け物が入ると警告が発せられたが、レベルが5になった時にレーダーの機能が拡張されて矢印が表示され、直近の
魔法のオーブに関してだが、
オーブやカードのカッコ内の数字もいろいろあるようだ。最初から(1)となっていてすぐに覚えられるものや、(3/20)といった少し貯まったものもある。これがランダムなのか
それと、スクロールやオーブから能力を覚える以外にも、経験から覚える能力もあることが判明。これも通常能力から一段低い能力を覚えるみたいだ。
ナイフを使っているからかプチ剣術を覚えた。アンクーシャの性能テストを小エリアボス戦でやり、わざとBPを減らしてアンクーシャで回復を繰り返していたらプチBP回復を覚えた。危機察知にはレベルがないのでプチ版がないのかもしれない。
そして、一度とんでもない
それは
ぎりぎり目視できる場所から鑑定したが何もわからなかった、おそらく、六等呪位以上。遠くからなので姿形はよくわからない。黒い靄に包まれていた。マーカーの色は黒だった。
あんなのを狩れる日が来るのだろうか?
そして昨日、喫茶店のバイトを辞めた。
それにわらしべ長者作戦に進展があった。プチ鑑定がPCの画面越しでも使えると気づいたのだ。ネットオークションを使い価値が三十万円近辺のものを低い価格で落札する。
アンティークおもちゃがやはり狙い目。骨董品の書画や絵画、陶器、青磁などの器や皿も意外と多く簡単に手に入る。
売るのも直接アンティークショップのHPにある、メールに写真を添付して交渉。税金上、二十九万を上限にしているので、意外と交渉は簡単に決まっている。
ただ、発送が面倒。しかし、近くのアンティークショップにばかり売るのは目立ちすぎて、後々問題が起きそうなので仕方がない。
今日は以前アンティークのおもちゃ屋さんに紹介された、まだ行ったことがない骨董品店に売りに行くつもりだ。手あたり次第にオークションやフリーマーケットなどで購入を繰り返したせいで、財布の中身はすっからかん。手元にお金がないので、すぐに使えるお金が欲しい。
紹介された骨董品店三店を回り、合計七十二万円になった。落札代を引いても六十五万の儲けだ。さあ、何を食べようか!
ファミレスで飲み放題であるドリンクバーのジュースで祝杯を挙げながら、お店で一番高いステーキを頬張る。小市民なのでこれでも奮発したほう。
旨い! この噛み切れない肉肉さがなんともいえない。などと思っていると、俺の座るテーブル席に不意に一人の男が座る。
相席か? それほど混んでいないのに?
無視して食事を続ける。男はドリンクバーを頼んでコーヒーを飲んでいる。
俺が食べ終わって食後のアイスティーを飲んでいると不意に話しかけてきた。
「
何者だこいつ?
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ステータス情報
風速 恢斗 Lv9
ホルダー4164(64UP)
ホルダー適合率245%
BP 655(410+245)
TP 655(410+245)
STR 62(37+25)
VIT 62(37+25)
INT 62(37+25)
AGI 62(37+25)
DEX 62(37+25)
LUK 62(37+25)
並列思考 Lv2
加速 Lv2
危機察知
プチ鑑定 Lv5
プチ雷魔法 Lv4
プチ剣術 Lv3
プチBP回復 Lv4
ハイランクキラー
BP・TP回復1.9倍 取得経験値1.9倍 アイテムドロップ率1.9倍
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