13.ぱお~ん
傷の癒えた
加速を持っていないホルダーはどうやって倒しているんだ?
それと、ぱお~ん、ぱお~んうるさい!
邪魔な鼻を斬り落とそうとしたけど硬くて斬れなかった。正直、こいつ鼻だけでいいんじゃね?
しかし、この回復は厄介だ。どんなに深い傷を与えても瞬時に回復してしまう。ならばと杖を持った手を斬ろうとすると、鼻が今まで以上の動きをみせ邪魔をしてくる。聖なるアンクーシャの持ち手は何がなんでも死守する構えのようだ。
神器ともいえる聖なるアンクーシャだが、無償で回復できるとは思えない。相当なTPを使用しているはずだ。おそらく
ならば、根競べだ。
俺の加速によるTPが切れるのが先か、
風切りは使わずTPを温存。動き回り鼻の届かない背後に回り、わずかな隙を狙い攻撃を続ける。
俺の加速使用も残すところあと一回になったところで、
きた! 演技じゃなければTP切れを起こしたに違いない。TP管理を怠ったお前が悪い! BP、TP管理は大事だな。うん。
とはいえ、これはチャンス!
杖を持った手を斬り落とす。もう一方の手も斬り落としたかったが、ぱお~んっと復活。復活、早くねぇ?
血走った目で俺を睨みつけ、いつの間にか鼻の先にダガーのようなカタール? ジャマダハル? とかいった武器が付いている鼻で猛攻撃。
あ、危ねぇ。だが、どちらかというと怒りに我を忘れ、闇雲に鼻を振り回している感じ。
くっ、腕に掠った!? ステータスを確認。BPが23減っている。あれ? こんなもの?
ちょっと、検証してみようか。検証は大事だ。
普通、あんな攻撃を受けたら骨が折れてるし、地面に叩きつけられても大怪我をする。なのにまったく痛みがない。痛みがないどころか、着ている服にもダメージがない。BPって凄いな。
さっと起き上がりステータスを確認。BPが113減っている。体へのダメージはBPで相殺されるけど、衝撃などは相殺されないということだな。
さて、お遊びはここまでだ。もう、
そしてなにより、回復できない象はただの象だ!
『レベルが3になりました』
『レベルアップに伴い
『アイテムをドロップしました。ホルダーに収納します』
『ハイランクキラー達成により比率が加算されました』
『小エリアボス討伐達成によりホルダーランクが追加上昇しました』
『小エリアボス討伐達成により特殊アイテムを獲得しました。ホルダーに収納します』
『小エリアボス二体討伐を確認。ホルダーランク対戦許可が承認されました』
ふう。勝ったな。意外と余裕だったんじゃない? というか、
ランクが10UPした。いいねぇ。ただ、ザコをいくら倒しても上がらないのが残念。
何気にプチ鑑定のレベルが上がってレベル2になっている。使っている回数がほかのスキルより多いからだろう。もしかしたら上がりやすいのかもしれない。
ハイランクキラーもBP・TP回復1.3倍 取得経験値1.3倍 アイテムドロップ率1.3倍に上がっている。
なんか強くなってきたって感じがあるな。
もっとレベルを上げて強くならねば。
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ステータス情報
風速 恢斗 Lv3
ホルダー4228
ホルダー適合率240%
BP 410(170+240)
TP 410(170+240)
STR 37(13+24)
VIT 37(13+24)
INT 37(13+24)
AGI 37(13+24)
DEX 37(13+24)
LUK 37(13+24)
並列思考 Lv1
加速 Lv1
危機察知
プチ鑑定 Lv2
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