5.レベルアップ
『レベルが1になりました。ショップが解放されます』
『レベルアップに伴い
『アイテムをドロップしました。ホルダーに収納します』
『ハイランクキラーを得ました』
加速が切れる。時間の流れが通常に戻る。スマホの時間を見れば加速継続時間は五分。体感時間はそれより長く感じるが、結構短いな。
わんこと女の子の所に戻れば、
「わふ!」
「お兄ちゃん、ありがとう……?」
女の子はよく理解できていないようだが、助けられたことはわかっているみたいだ。
いいってことよ!
リュックを受け取り、少々興奮が冷めやらぬが背中越しに手を振って神社を後にする。
石段を下りながらステータスを確認。TPが107減っている。十分間戦ったから並列思考と加速二回と回復分を考えると、加速はTPを50使うみたいだな。原状のTPでは五回しか使えない。これが多いとみるか少ないとみるか。うむぅ。
そうそう、白猿を倒してレベルアップしていたな。
ランクが2上がって4250になっている。上がるとどうなるのかは知らないが、上がるというのはいい気分だ。誰か二人を蹴り落としているわけだが。
SP32とハイランクキラーっていうのが増えているな。
おそらく……いや、間違いなくこのゲームにはセーブなんてものはない。一度きりの命を懸けたゲームだ。
初っ端からあんなのが出てくるとなると命大事にが一番でいかないと、すぐにゲームオバーになる。ゲームオーバー
極振りは楽しいけど、パーティーメンバーも助っ人NPCもいないのでは自殺行為。ここはオールマイティーでいくのがベスト。やり直しはきかないだろうが致し方ない。
SPは32獲得した。この数字を見るとなんとなく適合率が元になっているような気がする。
8+24=32 ステータス個数+適合率っぽい? となると適合率が高いほど有利になるな。8は基本習得値で24は適合率による獲得っぽい。
BPとTPはSPを1振ると10上がった。ほかは1ずつ上がるようだ。
あと、増えていたハイランクキラーだが正直意味不明。スキルの下にあるのでゲーム的にいえば称号か二つ名あたりだろうか?
そういえば、アイテムをドロップしたとも言っていたな。ホルダーに手を当てるとリストが浮かぶ。とりあえず、職質受ける前に手に持っていた霊子ナイフを収納しとこう。
何気に今気づいたがこのホルダーって、ストレージやインベントリといわれるものだな。ゲームキャラの必需品だ。これがないと、とんでもない量の荷物を背って戦わなくてはならなくなる。戦えねぇって!
まあ、それはさておきホルダーに見知らぬ品が入っている。
八等呪石
八等呪石。黒い丸い石、ビー玉みたいだな。ほかの爪と瓶に入った肝も何に使うんだ? わからん。
ショップの解放というのもあったな。コマンドからショップを選択してみる。
4,200
そんな中から霊子ナイフを見つけた700,000Pもする。高けぇ~。ペティナイフが七十万かよ。ちなみに。その下に光子ナイフというのあり10,000,000Pだった……。一千万、高すぎるやろう!
今、買えるものは初級回復薬などの薬類で100~300Pくらいだ。意外と良心的。命に関わるものだからか?
ショップには買い取りというのもあった。今回の手に入れたアイテムを試しに売ってみようとすると、査定額が表示される。
八等呪石 10,000P
こんな感じだ。もふもふいい値段だな。売らないけど。取りあえず、保留だ。
ざっと見、こんな感じかな。
それにしてもだ、レベルが1しか上がらないのってどーよ? どう考えてもあの白猿の
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ステータス情報
風速 恢斗 Lv1
ホルダー4250
ホルダー適合率240%
BP 330(90+240)
TP 330(90+240)
STR 29(5+24)
VIT 29(5+24)
INT 29(5+24)
AGI 29(5+24)
DEX 29(5+24)
LUK 29(5+24)
並列思考 Lv1
加速 Lv1
ハイランクキラー
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