正真正銘のG.Gです

これまで映画館で時代劇を観ようと思ったことはなかった。

nhk大河ドラマは毎週欠かさずに見ているし木村拓哉も大好きであるが、キムタクの信長にはあまり興味がなかった。何故なら50を過ぎてもキムタクは“アイドル”だというイメージが私の中でこびりついてしまっているからである。

テレビの中での教場のキムタクも東京グラメのキムタクも、それはそれはカッコ良い。だが『レジェンド&バタフライ』は多分観ないだろうと思っていた。

ところがどっこい、イオンシネマに2回も足を運んでしまいましたよ。

よく映画を観に行っているのは、ハッピーG.Gで常に1100円ということもあるが、結局のところ一人になれるところがいい。大嫌いな実母と同じ屋根の下にいるくらいなら、ポップコーンを頬張りながらスクリーンを眺めているほうが精神衛生上よっぽどよろしいだろう。なんなら住みつきたいくらいだ。

私がはじめて観た映画は山口百恵が主演の『絶唱』だった。小学生が観るような内容ではなかったが、当時はプリキュアもなかったし仕方がないといえば仕方ない。ただ、小学生らしからぬ私はストーリーにちょっとした感動を覚え、どっぷりと小説の世界にハマっていくきっかけとなったようだ。同時に、山口百恵&三浦友和のゴールデンカップルに憧れたのもこの時である。三浦友和のような旦那に巡り会えなかったことは、いまだに後悔が残るがもう遅い。

映画は必ず2回以上行くのが私のルーチン。トイレに席を立つと見逃しシーンが出てしまうからである。2時間くらい我慢できないのか!と自分でも嫌になるが、ことわっておくが老化でも頻尿でもない。トイレに行けない状況だと脳が察知をすると、なぜか決まってお腹が痛くなるのである。こんな風にわけのわからない体質でありながらも映画館に通う私。2回行けばハッピーG.Gで割り引かれた以上の料金を支払っている計算になる。

『護られなかっ者たちへ』は実に3回も観ているが、トイレで席を離れた以外の同じシーンで3回とも号泣している。自慢できることでもないが、トイレに行くにも多少の判断をしているようである。

毎度のこと話が反れてしまうけれど、今回のキムタク映画はとても良かった。改めて工藤静香が憎たらしいと思えるほどの信長だったと思う。

伊藤英明の表情ひとつひとつも本当に素晴らしいと思った。綾瀬はるかは若干の八重の桜っぽさが垣間みえた気がしたけれど、素敵な姫役だった。サンマの南蛮漬けくらいしか知らない私でも、海の向こうの南蛮を見てみたくなったぞよ。

と、何様のつもりで語っているのだとお叱りを受けるかもしれないので、この辺で「さよならさよならさよなら」するとしよう。

【エピソードタイトル解説】

「グランドジェネレーション」の略だったのね。「じじい&ばばあ」かと勘違いしていたけれど、そうなるとJ.Jになるのか。となるとファッション誌みたいになるな。

55歳以上の証明書提示を要求されないため、老け顔の人は年齢を詐称しちゃっかりこのサービスを受けられるのでは?某夢の国では、そのような疑いを持つことをしないらしいが、人間は疑うべき生き物ですよ。


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