我らがパラダイス

息子と嫁と孫が遊びにやってきた。

親のところに来るのに手土産なんか持って来なくていいのだと、常常そう言っているのだけれど毎回何かしら買ってきてくれるわけ。

でも、ここで疑問。

もらった菓子折りを「じゃあ遠慮なくぅ」と言いながら仏壇に持っていっちゃうご家庭というのは、一体どういった意図でやってらっしゃるんでしょうかね?どのみち後で食べるのなら『今』一緒に食べたほうがいいと思うのは私だけでしょうかね?

菓子折りを選ぶ時というのは美味しそうだと思って買うわけじゃん?わざわざマズそうなものを買う性根が腐ってるヤツも中にはいるかもしれないけどさ。それが仏壇に置き去りにされたもんじゃ「えええええー?」ってなりませんかね?

訪問者が線香つけて手を合わせたら「せっかくだからいただきましょうか」と、そうなるのが普通ではないでしょうかね?

私が客の立場ならば「どうぞ」と差し出す前に、先に自分で包みを開けて「みんなで食べましょう」って言っていますから。だってあげてないのだから私の物ですから。

そもそも「つまらないものですが」なんて言ったこともないけれど、つまらない物なら持って来るなという話ですな。社交辞令も親戚づきあいも苦手な私にはあまり関係のないことなのですがね。

で、何故また菓子折りで熱くなってしまったかというとですよ…

息子達が買って来てくれたシュークリームを、いざみんなで食べようとした矢先、一緒にコタツを囲んでいたくせに「オレの分もあるのか?」と実母が聞いてきたからなのですよ。この辺りの年寄りは女でも自分のことを『オレ』と呼ぶ。もともと実母が嫌いな私は、実母のやることなすこと一から百(十じゃ済まない)まで疎ましいのだから、この『オレ』呼びももちろん非常に許せないのです。そこへもって「オレの分もあるのか?」とダブルでかましてきたことが腹立たしい。

「あ"ぁ?」なんて言いぐさだ…

アンタの孫でもある私の息子が!アンタの分のシュークリームを買って来なかったとでも言いたいのか?ババ抜きだと?それとも注意獲得のために発した言葉なのか?

真意のほどはわかりませんが、どちらにせよ聞き捨てならぬ物言いである。いつもいつもいづもいづも!実母は昔から一言も二言も必ず余計なことを言ってくるのである。

思い起こせば私の兄嫁が父の葬儀に出席しなかったのも実母のソレが原因だったな。またしても色んなことが怒涛の如くフラッシュバックしてくるのであります。

あー早くこの実母の闇から解放されたいと願っているのですが、さてどちらが先に息絶えるのでしょうか。

ところで、先日の健康診断の結果はいつ届くのだろうか。

身長・体重は変わりなし。保健師からはとても理想的な血圧だと誉めらたけれど、その他は全く自信がない。

検査案内の通知には、水も飲まずに来院されよと書いてあるにもかかわらず、タバコだけはどうしてまも我慢できず直前にふかしてしまったしね。即時にわかってしまったことは、遠近両用眼鏡hoyaバリラックス(もちろん他のでもいい)を作らなければならないらしい事。あーなんてこったい、見てくれとかの問題ではなく金問題が真っ先に思い浮かばれる惨めさよ。

胃の透しでは発泡剤の段階でリタイヤとなり、マンモグラフィの前では海ガメの産卵状態となり気絶寸前。健康診断で寿命が縮んでしまった感がありまする。

誰も認めちゃいないが、これでも色々と頑張っている私。シュークリームごときで騒いでいる誰かさんより先に逝くのはやっぱり嫌だ。せめて赤いちゃんちゃんこを着てからのお迎えにしてくれという長いお話でした。チャンチャン。

【エピソードタイトル解説】

木村佳乃&高岡早紀&堀内敬子

この3人が出演するドラマ…毎週ガッツり見ていますよ。

高級老人ホームに入居できたらなぁ。

いやいや…no!no!…高級じゃなくてもいい。薄暗くて小汚なくてもいい。何故なら入居するのはアンタだーーとダダもれる心の声。

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