僕の声

少しだけ『手話』をかじったことがある。ゆっくりなら多少の読み取りが出来るが、今じゃもう挨拶くらいしか出来ないであろう。実際に手話で会話をしている方々のあのスピード感には、とてもじゃないが太刀打ち出来るわけがございません。

近頃また、手話が登場するドラマをやっていたようであるが、私がドラマを見る基準というのは出演する俳優次第というところがあって、多くの視聴者の涙を誘ったといわれる今回のそのドラマに関しては、残念なことに一度も見ていない。

「残念なことに」と、何気なく書いてしまい、それはいったい何に対して残念なのかと考えてみる。

1.実は見たくてしょうがなかったのに見れなかった

2.高く評価された作品を見逃してしまった

きっと後者の意味での「残念」になるものと思われるが、評価されようがされまいがそもそも見るつもりがなかったドラマです。だとすると「残念なことに」の記述は要らなかったということになるのか?

やはり表現するという行為はかなり難しいものですな。

情操教育とはまるで無縁の環境に育ったこの私。反面教師というのかどうか今じゃ児童療育に力を注いでいる私。まるで幼い頃の空白を埋めるかのような生活をしている。

子供は実に可愛い。ただし「出しゃばり」「知ったかぶり」「自信家・自慢家」以外の子供に限る。出来の悪い子ほど可愛いっていうのはあながち間違いではないのだと思う。じゃあ何故私は可愛いがられなかったのか。解せないところはあるが、まあその件はもういいでしょう。

しかし、いまだかつて実母の口から『ごめんなさい』と『ありがとう』の言葉を聞いたことがない。きっとこの先も決して耳にすることはないのだろうと妙に自信が持てる。

せっかくだから『ごめんなさい』『ありがとう』を手話で教えてやろうか。

【エピソードタイトル解説】

手話を行う晃次の長い指と、一生懸命な紘子の一途さが切なかったドラマ。TVer視聴期限が迫ってきて慌ててしまった。


♪愛してる…るるる~… いやはや縁遠い。




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