二十歳の集い開催

その昔、1月15日の成人の日に合わせて青年の主張全国大会という番組があった。名称を変え番組は今も存在しているようであるがあまり興味がない。

私は青年期を過ぎ、壮年というのか初老といわれるのかその辺りはよくわからないが、いつだって〈主張〉したいことはある。

成人の日といえばやっぱり1月15日でしょう?という点もしかりだ。ハッピーマンデーとやらに暦もどんどん変化してしまい、昭和世代にはどうにもこうにもついていけない

のである。本来は明日が成人の日のわけだが、明日を休息日に充てる当事者への配慮なのかほとんどの自治体では日曜日の本日に行われた。

18歳に成人が引き下げられたために「二十歳の集い」という呼び名となってはいるが出席する年齢は前と変わらない。大学生もいればバリバリ仕事をしている者達がいることも以前とは変わらないのだが、わざわざ〈集う〉意味はあるのかと、またしても私の主張である。

稀に袴姿も見受けられるが男子ならスーツに身を包み、女子は華やかな振り袖を着て会場へ。スーツや振り袖を新調しなければ式典会場へは行けないようなこの仕組みはどうなのだろう。このような立派な姿見たさに親は大枚をはたき奮発し自己満足のような感動に浸るのであるが、中には経済的に厳しく集っている場合ではない当事者もいるのですよ。晴れ姿を見せたくても見せてあげられない人や、衣装を揃えてやれない親もいるのですよ。コロナがこれだけ増えているにもかかわらず規制緩和されて、スネかじり(この表現には語弊があるが)の若者が集まってのお祭り騒ぎ。マスクなんか外して肩を組み合い「ハイ!チーズ!」とプリクラの機械にはしこたま長蛇の列ができるのであろう。

欠席の返信をした者の中には、休みも取らずに頑張っている医療従事者がいるかもしれない、勤務を替わってもらえなかったレジ打ちのバイトだっているかもしれない。クリスマスにケーキを食べなくてはいけないような、そんな決まりごとなんて本当はどこにもないじゃないか。

と、ぐだぐだと連ねてみたら益々もやもやしてきてしまったな。

【エピソードタイトル解説】

20歳の頃を振り返る…

やっとのことで支配された日常から抜け出したものの、また新たな試練へとまっしぐら。

夢や希望の文字…私が生まれてきた意味などどこにもなかった。




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