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幕間 その2」への応援コメント


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    ごきげんよう、本当に、本当に悪辣な。
    そこには善悪の判断などは欠片もなく、ただただ、綿密に計画された、自己保身があるのみ、自己保身こそが最大にして唯一の目的だからこそ、周囲のすべてに対して悪辣に振舞うことができる。臆病者だからこそ、他者の痛みや悲しみを封じることができる、感じられるのはただ、己がその痛みや悲しみを感じたくないという根源的な恐怖のみ。
    これが真の大神だというのだから、呆れた世界ですね。数千年数万年を生きて神としてすべてを支配しながら悟りの欠片すら持ち得なかった大神だから、作られた小神もそれを超える思想を持つこともなく、やはり自己保身に走って最後には封印されてしまった、臆病者の末路に相応しい。
    やはり大神は儚くなってしまっていたのですね。
    それでも臆病だった非道の神の計画だけは生き続け進行し続けていく。

    さあ、ルヴァイルさんが聞き出したこの最悪な計画の真意と絶望しかない行く末を前に、ミレイユさんはどうするのか?
    このシチュエーションをプロットの最初期に構想されていたなんて、海雀さま。
    本当にすごい。
    感動しました。

    作者からの返信

    ごきげんよう! いつもながら感想、そして丁寧に読み解いて下さって、本当にありがとうございます!
    過分な誉め言葉を頂きまして、真にありがとうございます! おだ様に褒めて貰えるのは何よりの喜びで、この為に書いている様なものですよ!(笑)

    まさしく悪辣な自己保身計画、あらゆるものは自身の為に存在していて、根源的な死、あるいは消滅という恐怖から逃れる行為に過ぎませんでした。
    その果てに生まれた小神ですから、仰るとおり、その意思を乗り越えてより良い世界をと望む神は生まれませんでした。
    背後からの闇討ちはともかく、結局自己保身、自己保全以上の発想は生まれず、世界は破滅へ近づき続ける事になりました。

    本来なら救済の旗として、あるいは真の敵として君臨する筈の大神は、既に儚く散っていた……。その筈ですが、ラウアイクスは他に何か知っていた模様。大神が思い描いていた計画は、本当に小神の反旗によって潰えていたのでしょうか。
    本当の敵は、まだ隠れているだけかもしれません。