応援コメント

再会と別れ その4」への応援コメント

  • ごきげんよう、スメラータさんの嘘に涙を零してしまいました。
    理屈では、頭では納得できていても、心が、想いが納得できない。
    それはもう、恋、ですよね。
    ただ、アキラくんとスメラータさんでは、生きている土台が違う、違いすぎている。
    スメラータさんは、チームじゃなくなってもいいから、それでもアキラくんには生きていてほしい、命がけの戦いにだけは巻き込んでほしくない、そんな想いでもう、心がいっぱいなのでしょう。
    ただ、アキラくんへの熱く溢れる想いが、自分とアキラくんの感情だけで決められるものではない、普通の恋心とは違う、自分の熱い思いはなにも動かさないという絶望を突き付けられた、それが大人で懐の深いイルヴィさんとの受け止め方の違いに現れてしまった。
    素直で優しくて純情で真っ直ぐなスメラータさんだからこそ、いっそう絶望に飲み込まれてしまう。
    それでも彼女は、この別れが決まっていた残酷な出会いも、出会わなければよかった、とは絶対に思わないのだろうな。
    恋愛脳の私には効くエピソードです。
    哀しくて、切なさに、身が捩れます。

    作者からの返信

    ごきげんよう! いつもながら感想、そして丁寧に読み解いて下さって、本当にありがとうございます!
    スメラータの心に寄り添って頂き、涙までしてくれて、作者としてこんなに嬉しい事はありません。彼女は全く果報者です!
    そうなんです、スメラータはしっかりアキラに恋してます。
    武術や魔術の師弟関係、そして言語の教師と生徒、共に討伐依頼を受けるチーム関係、そういったところから気持ちを育み、無くてはならない存在まで大きくなっていました。
    スメラータはイルヴィの様に心の内を伝えていませんが、今の関係を維持したいという後ろ向きな気持ちでいたせいでした。
    イルヴィの求婚に見向きもしないから、焦らなくても大丈夫、とか思ってた節もあります。

    でも仰るとおり、アキラとスメラータは生きてる土台が違うんですよね。
    勿論、冒険者は危険な魔物と戦うけれど、勝てないと分かる敵に挑む事はまず無いんです。今回のマンティコアは相当例外的でしたけど、普通は挑んだりしない。
    でもアキラは今回、死ぬ前提で赴くっていうんですからね。
    惚れた相手には、そんなの行ってほしくないに決まってますもの。でも、自分が思いの丈をぶつけても、変えられないと分かってしまった。
    そして正に、別れが決まっていたとしても、出会いを否定するような事、絶対思わない一途さを持っています。
    おだ様の脳内にびしびしと伝えられたのでしたら嬉しく思います!
    彼女には幸せになって貰いたいですが、そうすると七生さんがアップを始めますからね……(笑)