応援コメント

気高き決意 その6」への応援コメント

  • ごきげんよう、結局のところ、森の民とエルフの生き残り、テオの目指す理想、デイアートに生きる善良な民達。それぞれが思う最良の明日をミレイユさんに託したい、そんな想いの中で、ミレイユさんもまた目指す明日があり、ルヴァイルやインギェムも悲壮な覚悟があることを知っていて、それらもまた叶えてやりたい、きっと昨日までのミレイユさんなら「面倒臭い、お前ら勝手にやってろ」と投げ出していただろう状況なんですよね。
    それが今日、彼女は全部ひっくるめて面倒を見るのだと腹を括っている。
    ミレイユさんは違うそうじゃないのだと言うかも知れませんが、私はきっと、我が身を犠牲にしてもと静かに魂を燃やすルヴァイルの長すぎた絶対の孤独に打たれたからだと思いたいです。そして前にも書いた通り、ルヴァイルの切なく儚げな瞳に、やはり一千年の孤独を情熱で乗り越えてきたオミカゲさま、前周の自分の姿を重ねたからだろう、と。
    だから切り札は使わずにいたいし、最後のちゃぶ台返しの用意の有無も考えたくないのだろうな、と。

    作者からの返信

    ごきげんよう! いつも感想、そして丁寧に読み解いて下さって、本当にありがとうございます!
    そうですね。少し前のミレイユなら、面倒事は沢山だ、と視界から外そうとしていたでしょう。振り返れば、多くの……非常に多くのものを、背負う事になっています。それはミレイユにとって、決して歓迎できる事ではありませんが、それでも今は腹が据わっています。

    おだ様はもう、本当にいつも丁寧に読み解いて、そしてキャラクターに深く思いを寄せて下さるので、作者として本当に嬉しく思います!
    そうなんですよ。ルヴァイルの孤軍奮闘、孤独な戦い、強い執念と我が身を厭わぬ覚悟に、オミカゲ様の覚悟と似た物を感じています。
    許さない、という発言をミレイユはしていますが、これはルヴァイルから許して欲しくない、という感情を汲み取ったからでもあるのです。
    それで救われるというなら、そうしてやろうという、ミレイユなりの気遣いです。
    だから、そうですね。最後の切り札もちゃぶ台返しも、考えたくないと思っていますね。