ごきげんよう、ゲルミルの一族と言うのは、ユミル姫の一族のことだったんですね、なるほど。
スルーズが裏切った事で、ミレイユさんが攻め込んでユミルお姉様を残して一族壊滅。
遥か昔、ユミルお姉様がお姫様だった時代から既に、彼は神の手先として洗脳(?)されていたのですね。
そうだとしたら、その時点で神が何を企んでいたのか、ですね。ミレイユさん昇神の経験値稼ぎの為にゲルミル一族壊滅をさせようとして彼を騙していた?
でもなんで彼はミレイユさんの魔の手から生き残れたのか? 神が逃したのだとしたら、その後も利用価値があったんでしょうが、それが何か? まさかミレイユさんが日本に逃げ出しまた戻ってきて反抗しようとしている、まで読んで彼を二百年も森に潜入させていた? いや、違うっぽいなぁ。
彼がミレイユを森に押し込めた、と言う言葉はだけど今日の事態を想定していた感じですよね。
作者からの返信
ごきげんよう! いつもながら、感想ありがとうございます!
彼は洗脳などの外的手段で思考を操られている訳ではなく、単に神からの甘言によって転がされた哀れなヤツです。
そして、神が約束を口にしたなら、それを達成すれば必ず望みが叶うと妄信しています。何故そこまで信じられるのか、と言えば彼がそこまで迂闊で無能だ、という話でしかないんですが、それ程までに彼にとっては魅力的な提案を受けたからでした。
ゲルミル一族が厄介なところは、傷一つでも受けて血を舐め取られた眷属化する、というところです。そのうえ死霊術が得意で、死体さえ利用して来ます。
滅ぼしたいけど、(オミカゲ様がそうだったように)小神にも通用するほど強力なものなので、手を出しあぐねていました。
小神ほど強い尖兵に使える者なんて、早々おらず、そこに生まれたミレイユは、十分に条件を満たす上に、試練として活用できるという好条件が揃っていました。
そうしてミレイユに襲わせる大義名分を入念に作っている過程で、利用できそうな馬鹿を発見します。何事にも神に対して危機感や敵愾心を持つゲルミル一族ですが、付け入る隙のある馬鹿には利用価値がありました。
それはゲルミルが滅んだ後にも、有効活用できるだけの価値があったので、体よく甘言で転がして、これまで使い回していたという訳です。
その辺りの詳しい説明は、これからのお話で明らかになるでしょう。
そしてまさしく、その内の一部、二百年間も森に潜伏させていた事、森の中に押し込むという想定は、今日の事態を予期してなければ出来ない事です。
そうなのです、おだ様、またしてもアタリを突いておりますよ!
では何故、どうやって、というのは……今後のお話を読んで頂きたく!(笑)
コメント失礼します。
信頼ー例え目の前で裏切る宣言をされたとて、それが敵を惑わす罠だと信じて已まない。何一つ保障も確信も無くても……、それが信じるって事だろう?
このくだりが印象に残りました。
少しでも裏切るそぶりをみせると、責め立ててしまいがちですが、そうではないと・・
信頼できる存在がいるってことは、人生を豊かにしてくれるものですね。お金より大事なものかもしれません。
死霊術師が神の罠に引っかかり、テオを味方に引き込むと・・・これは今後の展開が楽しみです。テオの動向に着目して読み進めることにします。
作者からの返信
いつも感想頂きまして、ありがとうございます!
沙羅様に印象深い台詞を受け取って頂き、物書きとして少し鼻が高い気持ちになりました(笑)
ミレイユは実際、強い存在ではありますが、一人で全てを解決しようとせず、仲間を頼りにすると決めているからこそ、強い存在なのだと思います。
それはきっと、使いきれないお金や、誰とも比肩しない強さより、大事なものなのでしょう。
物語の方は、どうやらテオが良い感じで味方へと組み込めそうな予感です。
本来、端役に過ぎない彼ですが、今後はちょくちょく出番が出るようになりますよ!
今後も読み続けて頂けると幸いです!