ごきげんよう、ううん、確かにオミカゲさまの執念ですよね。千年の間、熱量が下がることなく、モチベーションが下がることなく、淡々と、済々と、地道にこのための舞台を作り上げるための、千年のなんと重いことか。
加えてルチアさんという結界のエキスパートの寿命の問題もあるというタイムトライアル。
確かに神として、現人神として実力を見せつけ権力構造を確固としたものとし、信者を、そして兵力たる御由緒家を増やすためにも時間は必要でしょうし、千年、ということは平安京の時代でしょうか、あやかしと神が日常の中に常識として存在る時代でなければ、事実上の一神教たる御影の勢力を拡大させることもまた難しかったでしょう。
いや、そこまで深く考えたうえでの、この日本。
何度も失敗と失意を繰り返し、今度こそはという、オミカゲ様の執念。
それが自分が同一人物だとは言え、本当に持ち得るのか、いや持ち得たとしても持ちたくないと逡巡するミレイユさんの懊悩も深く理解できます。
っていうかこれ、海雀さまの執念でもあるような気がしてきました!
で、ユミルさんは何を知っているのか?
作者からの返信
ごきげんよう、いつも感想ありがとうございます!
はい、千年という時間は、ここまでの準備を整える為に必要だろうと考えての事でした。何しろ、ミレイユを送り返すには魔物を呼び込む必要もある訳で、ドラゴンクラスの魔物に蹂躙もまた、許す訳にもいかないからなんですね。
そして執念と一言で片付けるには不安要素があり、それをまた解決するのに一工夫加えていたります。
ミレイユとしては認められない、ではなく認めたくない、という部類の執念ですよね。そして私の執念というのも、またその通りかもしれません(笑)
ユミルは神々について色々知っているので、その狙いについても、ある程度読めるんですね。そして何を知っているかは……、近いうち分かります!
ミレイユがこの時代で神になればいいのでは?とも思いましたが、結局結界がないのであれば..ということか..
御影様が神になってからも孔は空いている通り無くなるわけでは無い。
やはり元を断つしかないのですね...
作者からの返信
コメントありがとうございます!
そうなのです、やはり元から断つしか方法はない、と思えてしまいますよね。
そして、その為の準備を、オミカゲ様は長い時間を経て整えて来ました。
果たして、ここからどうするつもりか、というところですが……!