ごきげんよう、得てして、権威とはそうやって周囲から外堀を埋めるように作られていくものかもしれませんね。
そしてその中に囲われた権威そのものであるひとは、何故斯様にも窮屈な思いをせねばならないのかと不満をかこちつつも、現状と将来を鑑みて不満を飲み下すしかない、と。
その繰り返しが千年の孤独を一層深く降り積もらせていくのでしょうね。
由井園志満さんと侑茉さん母娘、裁判前の控室でもあったように、やはりこれが千載一遇の機会とでも捉えたのでしょうね、前のめりです。
結希乃さんの可愛らしさを見習いなさいませ、とちょっと言いたくなってしまいましたが、見習ったからと言ってあの可愛らしさに対抗できるのはアヴェリンさんくらいかしらとも思えますね。
ところでアキラくん、紫都さんとは手を繋ぎましたか?
作者からの返信
ごきげんよう、いつも感想ありがとうございます!
そうですね、本人の意志とは無関係に、権威あるものは囲われてしまうものなのかもしれません。そしてオミカゲ様も、それを有用だと思うから受け入れるしかなかった、というところで……。
おっしゃるとおり、それで孤独感を増していく要因となったのですが、実は決して一人という訳ではなかったのです。空虚なものを感じつつも、立場がそれを許さないとしても、女官たちが自分を気遣う様を見せる姿勢は本物だと理解しているし、そして実際無二の友と言える存在がいます。(それも一人と一匹!)
由井園さんちの、特に侑茉さんは結希乃さんに強いライバル意識があるせいで、ここぞとばかりに売り込みを掛けていますね。親密そうに見えるやり取りを見て、更に置いて行かれていると焦ってしまったようです。
それが逆効果である事は、分かりそうなものなんですけどね。
ところでアキラくんは、手どころか直視すらしてないと思います。
シャイというより、普通に良家のお嬢様な訳で、委縮してそれどころじゃないですね(笑)
コメント失礼します。
私は神になれたらいいなぁって思っていたけど、ゲームやテレビがダメだと言われたら、ちょっと考えちゃう。確かにゲームばかりしている神やアニメオタクの神って・・やっぱり、庶民が一番気楽ですね。
前回、アキラ君のお父様の話が出てきて、どうして高校生のアキラ君が独り暮らししているんだろうって気になっていたので、納得しました。
次回以降、オミカゲ様とミレイユ様の関係やアキラ君の特訓でどれほど、神に近づくか、楽しみに読み進めたいと思います。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
神には神の仕来りと申しますか、規律も強く定められているようです。
オミカゲ様が定めたというよりは、仕える人々が良かれとやった事でしょうけど。
そして、信仰心を蔑ろに出来ないオミカゲ様としては、それを呑むしかなかった、という打算的な思いもあります。
碌な暇つぶしもなく千年生きるというのは、辛いでしょうね。
だからこそ、許された囲碁にハマるしかなかったんでしょうけど(笑)
アキラが何故一人暮らしだったのか、という話もようやく出て来ましたね。
深く掘り下げる意味はあまりないのですが、やはり実は凄い家にルーツがあった、という部分を補強するのに使わせて貰いました。
これからまた一波乱あって、物語の核心に近付きますので、読み進めて頂けると嬉しいです!