ごきげんよう、うん、藤十郎さんが、人として真っ当なお方で良かったです。
御由緒家としての面子、体裁、伝統や矜持に縛られて、お父様もそれが理解できるからこそ自ら家を離れる決断をし、弟さんである藤十郎さんもまた、理解しつつも家族としてそれを受け入れたのでしょうね。
やらぬ善よりやる偽善、アキラくんを手の届く範囲で支援した事も、それを素直に感謝して受け入れたアキラくんも、良かったと思います。だがアキラくん、従姉妹の紫都さんに鼻の下を伸ばしたら、アヴェリンさんの飴ちゃんが待っていますよ?
ミレイユさんの面倒臭がり炸裂。
目の前で繰り広げられる愁嘆場は、見ている方がやるせないですものね。
作者からの返信
ごきげんよう、いつも感想ありがとうございます!
藤十郎に限った話ではありませんが、御由緒家の多くは人々の規範たれ、という気持ちの強い人が多いです。
でも仰るように、面子や体裁、お家事情が、単純に手を差し伸べる事を許しませんでした。
お互いに遠慮も負い目もあるものだから、謝罪合戦が始まりそうな気配を感じ、さっさと終わらせてしまう事にしたミレイユさん。
面倒臭そうなもの見せるんじゃねぇ、ってところでしょうね(笑)
アキラはどうだろうな、紫都に鼻の下を伸ばす余裕があるのかな。
ただ、紫都の方からすると、気にならない筈がないだろうなぁ。御子神と非常に近しい存在として。
そういえば確かに、天涯孤独の未成年が補助金だけでアパート住まいは、現実的に不可能ですね。
話題になるまでちっとも気付きませんでした。
社会人なのにorz。
しかし今回で、アキラまわりの色々な謎も解けましたね。
一般人だと思っていたら、しっかりとやんごとない血筋でした。
それが、ミレイユ一行に再接近する現地民(?)になるなんて、ある意味奇縁ですねえ。
作者からの返信
いつも感想頂きまして、ありがとうございます!
そうなんです。未成年主人公が一人暮らし、みたいな設定は古今東西よくありますが、本当に天涯孤独だったら、それも不可能ですから(笑)
アキラの粘り強さの秘密や、他より少しマシな才能が眠っていた理由、そして今後の展開についても補強する意味合いも兼ねて、今回こうした設定が明らかになりました。
ミレイユ一行に会わなければ、こうした全てを知らず、平凡に過ごしていたのは間違いなく、まさしく奇縁でしたねぇ……。