死にたい僕は今日も息をして笑っていた

かわら なお

 

特別なりたかったわけじゃない ただ普通の人になりたかった

日に日に増してくる死への憧れが 僕を衝動の底に突き落とさないようにただ耐えた


「そんなんじゃ社会でやってけないよ」

「ちゃんと人を選びな」

僕の理解されたい感情は

僕が選んだ人たちは

それを望んでなかったみたいだけど

しょうがないから 笑うことにした

僕が望みすぎただけの話


死にたい衝動とか死への憧れとか

日常の世界で死んだ人と共に生きる僕は「おかしい」のかな

「普通」はなんだろう


毎日頭が痛くて 吐き気がして めまいがして 頭が 言葉が出てこないのに

「あなたが我慢すれば」

僕が我慢すればいいんだよね


「殺される」「死ねよ」

そんな言葉で固定されたものと

一生返しきれない恩とがセットになって


「切られたことがないからそんなことが言えるんでしょ」

切られたよ

君が言う1番しんどいやり方で

親友だった もういらないんだって

僕も悪かった でも望まれないまま付き合ってるキミの方が辛かったのかな


そんな軽率に人との縁を切ってると思うなよ

僕がどれだけそいつに苦しめられても

恩を理由に躊躇ったのも

何も出来なくなるまで追い詰められたのも

知らないまま君は言葉を吐くんだろう

「人の気持ちを考えろ」と

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