第5話 こんなんは流れにしちゃえば、ラクチンですよ?

 

 

 目覚めたらそこは一面の銀世界でしたってなコトも無く、クッションには足りてない草ボーボーの地べたに気絶して寝てたカラダは当然バッキバキに痛い。太陽の動いてる感じと合わせて、体感3時間ってトコか。この場所が一日何時間周期かは知らんけど。


 ちょいと歩き回ったらゴブちゃんサイズの氷像モンスターが数体転がってました。ゾンビ化されたりとしてお仲間が引き寄せられてもメンドイわなと、空気のカマイタチブレードでブイィーンと地面をプチハゲ広場にして、まとめて骨も残さず燃やし尽くしてやったぜ。


 どうせなら喰えそうなんプリーズと探索範囲を広げると、なんかヌートリア? みたいな見てくれのデカ・キバネズミ(仮)がちらほら。後でありがたくかてとして頂戴しようじゃあないの。


 ああゆうんは大体ケモノ臭かろう。が、それを楽しむコトこそジビエの醍醐味。寄生虫とか病原性の細菌とか絶対居るけどね。そこはそれ、魔法でチャチャっと処理すりゃイイ感じにきっとなる!(めっちゃ希望含むし頼むそうであってくれ)


 すでに冷凍マウスぐらいカチンコチンにはなってるキバネズミどもを集めて、絶対零度の魔法冷凍でダメ押しじゃいと氷漬け。これで普通の虫ぐらいなら確実に死んでるっしょ。他の処理は後回し。


 ここは高原っぽくて隠れる場所なんぞありゃしない。さっきのMP切れ対策に体内魔力メーターでもありゃあねぇと視界のすみっこに突貫工事で搭載。テキトーだからあくまでも気休め程度ね。


 そしたら某クラフトするゲームみたいに地面を四角ブロックで引っこ抜き、半地下の寝床スペースを組んで仮固定。朝になったらブロックの皆さんに記憶させた位置へ戻ってもらってソッコー埋め戻し。即出発準備完了って寸法。こうすると最初は手間だけど、後々がアホみたいに楽。ずっと繰り返してればクセになって最終的には手間とすら思わなくなっからね。



 自分好みにカスタムしてパターン化は、こういうのの定番じゃろ?

 

 

 

 

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