第4話 学習してんだか、してないんだか。
練習がてらついでに吸殻も焼却処分しとこうと、先にヤバくなったら消す用の水を出せるかチャレンジ。ちょびっとから始めりゃ疲れんだろうと夏場のミストシャワーばりの弱運転からアホみたいなゲリラ豪雨までを手のひらの上サイズで再現してみた。5秒で手がビッチョビチョ。これなら消せるっしょ。
水を出す場所をグリグリ動かして、某ヒゲのおっちゃんゲームなブロックみたいに空中へ待機。スイッチオンで即ドバーな状態にしておく。
地面に落ちてる吸殻だけを狙って……ここでグツグツの溶岩みたいな想像したのがマズかった。プチファイヤーのつもりがプチマグマがボトッと落ちて、水分たっぷりなはずのド緑色の草があっちゅうまに燃える燃える。
ヤベっ! とテンパって水のブロックをドデカサイズに引き伸ばしたら、水槽かよってな量の水が箱型のまんまドーン! とプチマグマに落下。一瞬で火は消えたけど、今度は煮えたぎった水が瞬間で水蒸気になって大爆発。
あ~コレ死んだなと。水蒸気爆発でブ厚い金属の扉が吹っ飛んだとかいうどっかで聞いた事故話をミリ秒で思い出す灰色の脳細胞優秀だわ~。だって生身で至近距離よ?
案の定ゴガン! と爆発で飛び散るアッツアツのマグマ石もどきがブチ当たる音が。……んん?
「……
見たかどこぞの警鐘鳴らす病の学者共よ、とっさにシールド張ってやったぜ。こちとら無意識だがな!
無傷で済んだのはいいとして、飛び散らかしたマグマ石がそこいらへんの草をブスブス焦がしたりメラメラ燃やしたり。火を消すつもりが余計に範囲拡大してて草草草。まさしく草だけに。
バッチリ学習したからにゃあ同じ過ちはしませんぜと、自分以外の一帯を極寒猛吹雪でキンッキンに冷やしときました。これで大丈夫……ありゃ?
「MP切れだぁ……うげぇ~」
へろへろと崩れ落ちるカラダ&意識。しばらくは
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