第10話 サリューのプリン サリュー
【サリュー】
代々木にあるカフェ。
頼んだのは人気の「サリューのプリン」と「レモンスカッシュ」
狭い店内での居心地は悪いものではない。
手作りのレモンスカッシュのなんと綺麗なことか。
透明でシュワシュワした炭酸水の中に散りばめられたレモンが踊る。黄色の皮が光の反射で輝く。
飲めば好みの甘いシロップが体内に沁み込んでいく。
手作りのプリンは青い淵のかわいいお皿にちょこんっと鎮座する。
スプーンを入れればしっかりとした弾力、食べれば苦めのカラメルが口内に広がる。
土台にはココアスポンジが敷かれ、カラメルをたっぷり吸ってびしゃびしゃ。
それがたまらない。
思ったよりも甘いシロップのレモンスカッシュに、思ったよりも苦めのプリン。
ちょうどいい。
《終わりに》
誰かがこれを読んで「食べたい」と思っていただければこの小説は成功。
これからもふらっと、ゆるっと。
食という欲を満たしたい。
映える写真はいらないの ねね田 @neneta_san
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