応援コメント

第5話」への応援コメント

  • 現実の柳田先生と架空のキャラが入り混じることで、立体感をもってストーリーを追いかけることができる素敵な短編でした。柳田先生が茨城に住んでいたことも口減らしのエピソードも知らなかったので、とても勉強になりました。とっても面白かったです!

    作者からの返信

    私も茨城に住んでいながら知人に教えてもらうまで全く知らなかったんですよね。自分で妖怪譚を書くことだってあるのに、まったく罰当たりな話でした。

    この「実在の人物や事件」と「架空のキャラクター」という組み合わせは読み物としても面白いし、割と為になる話が書きやすく面白い試みなのではないかと考えています。(調査や資料集めが大変ですけれど。それに営業妨害や誹謗中傷にならぬよう考えなくてはなりませんし)
    これからもちょくちょく試していこうと考えていますので、お楽しみ頂ければ幸いであります。
    励みになるコメントと素敵なレビューをありがとうございます! 心より御礼申し上げます。

  • 好きな作家さん(柳田国男、小泉八雲)が出てきただけでなく、柳田国男先生の過去を知ることができるなんて……。とてもぜいたくな物語でした。

    そしてラストが最高!
    スランプがずっと続いていたなか、元気がもらえました。素敵な物語をありがとうございました!

    作者からの返信

    少々ドラマチックに盛り過ぎたかもしれませんね。
    大人になった柳田先生が研究していたのは「妖怪や神々が実在するかどうか」なんてファンタジーではなく「日本人が妖怪や神々を信じるに至った文化的背景とその心理」であり、それこそが「日本人とは何か」という問いかけであるわけなのですが。
    それは「迷信なんて論理的思考で根絶すべきだ」という意味ではなく、農耕民族日本人が自然と闘いながら生きてきた歴史そのものなのです。柳田先生はそれを後世の為に残そうとした。自然は思うがままにならぬもの。不作凶作はいつ襲ってくるかわからない。だから神に祈るざるをえなかった。そういうことですね。後でユウニ先輩の台詞、少し変えるかもしれません。

    しかし、創作の参考になれば幸いであります。それこそが柳田先生の望んだことでもあるでしょうから。
    励みになるコメントと評価をありがとうございます。心より御礼申し上げます!

  • このようなエンディング、好みです。

    作者からの返信

    自分の命や、現在の便利な暮らしが、ご先祖様や先達の飽くなき努力の上に成り立っていると気付くか否か。それによって、人の生き方というものは変わってくると思うんですよね。
    子返し絵馬にしても、ただの残酷趣味で描かれたものではないでしょう。子孫たちへの警告になるようあえて残したものかと。

    国男先生がその警告を活かしたように、私達も皆の生活が成り立つよう頑張らなければいけないのかもしれませんね。出来る範囲でやっていきましょうか。
    励みになるコメントと評価をありがとうございます!

  • 柳田国男、私も好きで本を数冊持っているのですが自伝はまだ読んでいないので知らない事をこの作品に教えていただく形になり、勉強になりました。青空に浮かぶ星の解釈の仕方が感動的です。色々な人の先祖あっての民族学ですよね。小説のテーマに合っていてると思います。ハッピーエンドの後味も良かったです。

    作者からの返信

    回顧録『故郷七十年』と全集に載っていた『妖怪談義』の章にこの神秘体験にまつわる記述がみられます。ただ、回顧録はあまりにも昔のことだからか、少年時代の出来事がまるで他人事のように淡々と書かれているんですよね。神戸に親戚(叔母)はおるか? のエピソードはどういう動機でどこを目指して家を飛び出したのかまったく書かれてないんです。なのでエピソードを繋ぎ合わせて、その当時の心境をこっちが補足していく感じにしてみました。鼎兄さんが東京で医者になる為には多額のお金がいる→その為に実家を売り払ってしまった。という事なので家系が相当に苦しかったのは間違いないようです。でもその決断が結果として一家を救うことになった。教育母の方針は正しかったようです。
    第四話の星の正体は完全に私の創作です。このアイディアを活かす為に話を書いたようなものなので、楽しんで頂けたのなら幸いであります。
    思えば去年の正月は似たような境遇の二人をバットエンドに陥れてしまったので、その罪滅ぼしとして。甘さを克服したその先に思い描く未来があるものなのでしょう。

    いつも励みになるコメントと評価をありがとうございます。皆さんに楽しんで頂ける形で何かしらの学びを提供する物を…そんな心構えでやっていきますゆえに、どうか今年も宜しくお願い致します。