第29話 改めて



 次の日。

 白鳥は学校を休んだ。

 でも、おれは学校が終わった後にいつも通りに白鳥の家に寄った。

  


「お、お前、そ、それ……」

 玄関から出てきた白鳥を見て、かなり驚いてしまった。

 白鳥は腰まであった髪を肩くらいまで切っていたのだ。

「これは、私なりのケジメのつもりよ。……それと、これからは、白魔導師として生きていこうと決めたの」

 白鳥は、白い分厚い本を抱えていた。

 黒歴史ならぬ白歴史だ。

「もちろん、あなたも付いて来てくれるわよね?」

「ああ」



「では、改めて、これからも一生よろしくね」

 


 一生、付いてってやるよ。


                     終わり

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