第十四話 SpherE、あるいは重力波

二〇三六年六月十日 十四時十一分三秒


「では、宇宙の最終局面に於ける生命とは、どのような在り方が想像されるでしょうか」

 鈴美友の講義は、熱気に満ちていた。教室においてもそうであったし、オンライン上でもそうであった。それは人類の生存本能の燃え上がりそのものだ。大学の講義がオンラインでも常時中継されるようになってもう長いが、しかしある講義が様々な動画配信プラットフォーム上でミラーリングされ、そして百万人単位の視聴者数を集めるというのは全く前例のない出来事であった。

「それを考えるにあたって、地球での事例というものを見てみましょう。我々は一気圧で気温二十度程度、酸素に満ちた大気とアクセス可能な水に恵まれた環境に生き、その一つでも欠ければ生命に不自由を感じるがゆえに、生命というものが極めて脆いものであると考えてしまいがちです。しかし生命はその直感以上に頑丈で、しぶとく、柔軟であることが知られています。もっとも著名なクマムシについては言うに及ばず、数百度の熱水噴火口や高圧の地中、極度の乾燥した環境や南極大陸に住まう生命も発見されています」

 スライドに様々な生命の画像が映し出されていく。

「そして、ほぼ真空――これは、空気がない、という意味です――ああ、なんとも言い難い雰囲気ですね」

 ブラックジョークに苦笑いする講堂を見ながら鈴美友は笑った。それはこれまでの彼女からは到底想像できないような、自由な笑顔だった。

「そのような環境でも生命としての形を保ち続けるような微生物も発見されています。そして驚くべきは、それらの存在は全て、自然淘汰による進化のみによって生み出されてきたということです。では、ここに人為の手が加われば。つまり生命というシステムをある種のAPIとして利用した上で、それを環境に合わせて改修することができれば? 少なくとも生命の可能性について、前向きに考える動機になる話ではないでしょうか」

 あるアメリカのバイオテック企業の株価は、その瞬間十三%上昇した。

「では、宇宙の極限状況を考えてみましょう。宇宙の滅亡の類型はいくつかに分かれます。中には定常的な宇宙を想定したりするモデルもありますが、ここでは先行研究を元に現状の観測結果に基づいた、幾つかの終焉のシナリオとそこでの生命の可能性について検討してみましょう。最も有名なものが、宇宙の熱的死です」

 スライドに熱力学の第二法則とクラウジウスの肖像が映し出される。

「エントロピーという概念があります。今この講義を違法視聴している文系諸氏のためにも掻い摘んで説明すると、これは世界にあるエネルギーの乱雑具合のことを指します。そしてエントロピーの増大則というものがあり、これは整然した秩序を持ったものは外部から切り離された状態だと、時間とともに乱雑になる一方になる、つまりエントロピーが不可逆に増大していくという法則です。注意すべきは、ここで言う乱雑さは、究極的には均一となることを指すということです。均一な状態にあるものは視覚的には有る種の秩序を感じさせますが、それはランダムサンプリングをしてどこを取っても特別な秩序や意味合いが見いだせなくなることを意味するのです。今我々が見ている物体や光線などは、つまりその局所にエネルギーが偏って存在していることを意味します。存在は偏りなのです。そして乱雑にして均一な状態は、何も特別なものが存在しないのと同じ状態を意味します。定期的に片付けをせねば部屋が散らかって行ったりすることに例えられますし、生命もまた、食べたり呼吸したりしてエネルギーの元を外から供給しなければ自らの秩序を保てなくなり腐り果てバラバラの分子に至っていくわけですから、これに厳然と従っているわけです。ただ、部屋であれば人が手を加えるし、人であれば体の外から食料を手に入れることで、少なくとも短期的には第二法則の外に出ることが出来ます。つまり閉じた世界という前提から抜け出して、エントロピーを減らす方向に動ける。しかし宇宙が閉じていた場合話は異なります。その場合宇宙はこの法則が指すとおり、最終的には究極的に均一な状態にと至ります」

 白と黒の市松模様が、段々とフェードして行き、灰色一色に染まっていくアニメーションが流れる。

「これは最も古典的な説明で、そして実は現在非主流とされる考え方ではあります。というのは、宇宙という系自体の形が不変であるという前提に基づいた考えであり、宇宙が膨張していることが知られる現在では、エントロピーの最大値自体が広がっている――つまり、乱雑となるまでの余地が有る種の外力で広げられ続けていることが分かっているからです。しかし、物質的な秩序が存在し得なくなる可能性は寧ろ、より精緻に予測されるようになりました。例えばエントロピーは乱雑さですが、あくまでエネルギーの平らかさにしか言及しておらず、エネルギーの高さというものには言及していません。エネルギーの高さは、寧ろ膨張することによって失われます。ビッグフリーズなどと呼ばれるシナリオは、宇宙が膨張することにより熱が失われて生命秩序の存在が不可能なほどに冷え切っていくことを想定します」

 冷蔵庫に入れられた宇宙の図が表示される。

「また膨張宇宙においては、物質やエネルギーの分布自体もどんどん引き離されて希薄になっていきます。生命は存在のためにそれらを集めねばなりませんが、その集める作業自体が非常に大変になるのです。その終局にはビッグリップがあります。素粒子すらもバラバラに引き裂かれてしまう未来です。これらを考えてみると、ブラックホールで宇宙が埋め尽くされるであるとか、全ての原子が鉄に変わってしまう、などというシナリオは、まだ物質や天体の秩序の存在を許しているだけ良心的とすら言えるでしょう。では」

 空気が引き締まるのを誰もが感じた。本題が始まる。

「そのような世界で、どのように生命が存在しうるか。いくつかのアプローチがあるでしょう。例えば分布が広がるというのであれば、それに合わせて生命というものの身体をどんどんと巨大にしていけばよい。ダイソン・フリードマンの大胆な理論ですが、私はこれを否定しません」

 講堂がざわつくが、鈴は冷静だった。

「あるいは生命としての消費エネルギーの効率性を改善していくというアプローチも、ダイソンは考えました。認識の速度を改善していけば、理論上はその全思考数は無限になる程度には大きくなる。主観的な時間に置いて無限を生きることが、有限の枠組みのなかでも実現できるとダイソンは提唱しました。幼い頃に科学雑誌で読んだこれらのアイデアは、私に一瞬の希望を与えたものです。しかし、それらは宇宙の極限状態においては破綻します」

 その言葉にその場の熱が急速に冷めていくのを鈴は感じた。

「従って、もしこのアプローチ、つまりある期間内において主観時間を無限に生きる生命を目指すのであれば、それは一刻も早く実施する必要があります。終焉が至ってからでは遅く、それよりも早く、既存の生物学的、生化学的な限界を打破し、より高速で効率的な生命のアプローチに転換する必要があるわけです」

 その瞬間バイオテック企業の株は暴落し、代わりに市場でそれまで低空飛行をしていたIT企業の株価が急騰した。

「十分な準備期間が確保できれば、ある種の逃げ切りを果たすことが可能でしょう。そしてもう一つのアプローチは、あるいはそもそもの前提を打破することです。そもそもの前提とは、閉鎖された系としてのこの宇宙を指します」

 宇宙の模式図が映し出されると、聴衆はそれをプラネタリウムの観客のようなどこか蕩けた視線で見つめた。周囲を取り巻く世界が再び熱を帯びていくのを誰もが感じていた。

「十分に発展した文明は、我々が今いるこの宇宙とは別の宇宙――多元宇宙への移住やそこからのエネルギーの採取によって、系の閉鎖という前提を壊すことが出来るかもしれない。これもまたダイソンが主張したことです。しかし、それを果たせる程度の文明レベルとは、そしてそれに至るために要する時間とは、一体如何ほどになるでしょうか」

 鈴は講義室内を、そしてカメラを通して全世界を見渡した。

「それが、高度に発達した文明のみに許される特権であることは、皆様もお認めになるところでしょう。翻って、現在の人類文明がどの段階にあるか、ということです」

 講義を見ていた某国の科学技術研究を担う大臣は、その瞬間に大至急で生命の電子化に取り組むよう指示を出し、その影響は官民問わず世界中に波及していった。

「永遠の生命には、まだ可能性はあります。それは正しい方向に、正しい資源が投入された時、その生命の手元に得られる権利となるでしょう」

 鈴の一礼は、全世界に千万の拍手を以て迎えられた。


 シオンの世界体系の検討作業が、どれほど独創的に行われているかをアカネは語った。

「あの子は法制度を作るのに強化学習を適用した」

 その言葉の意味が涼には一瞬理解できなかった。

「どういうことだ? 機械学習をするには、世界のサンプル数は少なすぎるだろ。だって、現実世界しか無いんだから」

「あの子は、沢山の世界を持っている」

 一瞬それは虚数世界――数多とある並行世界のことを指しているのかと涼は考えた。しかしそれらを使って統計的な実験を施したりすることは出来ないはずだ。鈴美友の言う多元宇宙のことでもあるまい。そして涼も気付いた。

「……そうか。SpherEがある」

 アカネはペンを回しながら、

「生命の電子化にあんなに否定的だったあの子が、なんでSpherEなんかの研究に携わっていたのかが分からなかったけど、この研究のためだったってこと。つまりシオンは、SpherE上で虚数世界を大量に生成して、そこにおける人間社会の振る舞いを学習データとしながら、最適な法制度や経済制度を強化学習で生成した」

「まてよ。いくらなんでも単なるデータだろう。それで人間社会の複雑な振る舞いを説明可能なのか? それとも、モデルだったらそんな困難は生じないとでも」

「実数世界で数百万年分のシミュレーションをしようと思ったら、その困難にぶつかるはず。でも虚数世界ではそうならない。複雑さのレイヤーが一つ下がるから」

「どういうことだ?」

「虚数世界においては、人間の数は増えも、減りもしない。ずっと永遠に八十八億人のまま。だから事象の数のオーダーが、実数時間のそれをシミュレートする場合と比べて少ない」

 その瞬間、涼はガツンと頭の横を殴られたような感覚に襲われた。減りもしない。それはつまり不死という言葉で何度か語られてきたことだ。

 だが、増えもしない。

「……人間は生殖活動が出来ない。それはそうだ。時間が止まった世界で、どうやって着床や、胚細胞の分裂が起こるっていうんだ?」

 考えてみれば当たり前のことだった。だがそれはともすると、不死よりも人間の観念に対して与える影響は大きいのでは、とすら涼は直感した。

「それだけじゃない。そもそも、食事も睡眠も不要になる。そういった肉体的な欲求からは一切開放されるけれども、逆にそれに起因していた様々な感情も不要となり失われていく様子が、このデータでは描かれている」

 アカネはそう淡々と話すが、言葉の端はかすかに震えていた。

「……愛はどうなるんだ?」

 時間が止まっていなければ、歯が浮かんで飛んでいってしまいそうな言葉だった。だが、涼は真剣だった。

「生殖が、繁殖が必要ではなくなる。肉欲も不要になる。愛や恋が単なるそうした本能の現れなのだとしたら、それらは消失していくということなのか?」

「形を変えて、人と人の繋がりの形式は残り続けている。でもそれが、今の文化における愛と同質かどうかは、この中では触れられていない」

 涼は鈴の講義を思い出した。彼女の行為は全く物質的な生命の側面にのみ言及していたが、実際に生命とはそれだけで語り尽くせるものなのだろうか。それは例え生命を電子化したとしても同様だ。精神とは、情愛とは何なのかという問いは古典的な問題として、人類の文化では古くから議論されてきたはずだ。実際、あの超人織戸シオンですら、そうした側面に触れてみせた。

 まるで鈴は宇宙人か、あるいはそれすら超越した何かであるかのようにすら涼には思えた。


 思考の泥沼に嵌ってしまった時の対処法を、それでも二人は経験的に得ていた。それは時間を動かしてみることだった。完全な無音と無風の世界において考えがまとまらない時、時間を動かしてわずかな微風に当たるだけで、驚くほどに考えに鋭敏さが取り戻されることを二人は知っていた。

 果たしてこんなようで虚数世界での永住など叶うのだろうか、という問いは押し殺しながら。

 時を動かせば速やかにエメリーから、世界の保守に関する情報が二人に届けられる。その対応に従事し、対策を練ることに追われるわけだが悪いことばかりではなかった。そうした対応を通しても様々な発見が得られ、視野が広がるのだ。

 例えば、シオンの第二、第三法則は、液体においても適用される。つまり手ですくったり掴んだり、あるいは潜ったりしようとすればそのようになるし、水面の上を歩こうと思えばそのように出来る。この知見は主に、射出された兵器をどんな場所に投棄するのがよいかという問題を考える過程で得られたものだった。結果、所謂通常兵器であれば海中に投棄するのが利便の面でも、限りある地球質量を大事にするという面でも望ましいという結論になった。他方で核兵器、生物兵器、化学兵器については太陽に投下し滅却するというプロトコルを定めた。

この時もその例に外れない形となった。某国でスクランブル発進した戦闘機のミサイルを、ピンチハンガーから洗濯物をむしり取るようなテンションで取り外してその全部マリアナ海溝の底に投棄してから、ふと涼は実際に鈴教授のもとに行ってみようという気が湧いた。一体この世界を惑わそうとしている女性が、何を食べ何を見て何を一人のときに企てているのかを、この目で見てやろうという気になったのだ。

 鈴が勤める大学は東京都の中心部にあって、電子的な鍵も一切ない講義室への訪問は全く容易だった。講義中の鈴は至って普通の初老の女性で、涼は全くそれが脅威になるようには見えなかった。

 念の為もう少し近くで見てみよう。そう思って涼は立ち上がって、

「は?」

 素っ頓狂な声を上げた。なぜなら、先程まで教壇の上に立っていたはずの鈴美友は、影も形もなくなってしまっていたからだ。

 夢かなにかだろうか。

 そう思って一旦先程まで居た席にもう一度座ってみると、やはり居る。なんだと立ち上がろうとすると、その瞬間に消えた。

「……」

 涼は無言で立ったり座ったり、身体を反らしたりして確かめた。するとどうやら、涼が時間を止めた瞬間に頭を置いていた場所。正確にその位置からしか鈴の姿を見ることはできないことが分かった。更に言えば、彼女が立っている場所に手をかざしても、ただすり抜けるだけ。

 一つ確実なことが分かった。鈴は、人間ではない。

 ――だがそうだとして、一体何者だというのだろうか?


 正体を知るために速やかに二人と対策チームは動いた。直ぐに、鈴美友の身体がいわゆる物理的な実体を持たないことはアカネとのダブルチェックで確かめられた。だがそこでいきなり躓いた。例えばこれはミハエルのときに二人が作って見せたような「調停者」とは異なる。調停者も一般的な意味の実体は有さないが、しかし空中に散布した微粒子をレゴブロックのように積み上げることでホログラムの投影先を作り、その存在を表現していた。目に見える物質が使われた意味では生身の人間とさして変わらない。

 しかし鈴は違った。鈴のいる空間には、完全に空気しか無い。視覚効果としてはホログラムのそれに近いようだったが、スクリーンもなければ、VisoRを外し肉眼で見てもそこに鈴は居るように見える。

 更に不思議なのは、彼女は時間さえ動いていれば、他の物体と触れ合う――相互作用を行うことが出来るようなのだ。さらに言えば彼女が歩けば地面はわずかに凹み、彼女が座れば座面は沈む。重さを有しているように見えた。ただ、時間が止まった瞬間に彼女の存在は、まるでだまし絵のようになってしまうのだ。

「ありえない。四つの基本相互作用のうち、三つ――強い力、弱い力、電磁気力、その何れも彼女には作用していないように見える。なのに、なぜ鈴美友はここに居るように見えるの?」

「四つ? あと一つがあるのなら、それが正体なんじゃないのか」

 涼のシンプルな尋ねに、アカネは頭を振った。

「あと一つは重力。でも、重力はその根源――質量がなければ作用しようがない。だからここには関係がない」

「そうなのか? 重力って波なんだろ。遠隔して伝わるんだったら、遠くから何かを操ろうっていうのには最適だと思ったんだが」

 その言葉にアカネは固まった。その表情が強張っているのを見て涼はドギマギする。何かまずいことを言ってしまったのだろうかと逡巡したが、そうではなかった。

「……重力レンズ」

 とアカネは呟いた。

「なんだそれ」

「天文現象。ブラックホールのような巨大な重力源は周囲の空間を歪める。するとその天体の背後から横を通り抜けようとした光が、その歪んだ時空間にそって通り道を曲げられる。光を屈折させ、見え方を変えることができる。もし、それを自在に操ることが出来るのなら、その場にないものを見せることだって出来るかもしれない。一方で、レンズは光を決まった方向にしか曲げられない。あくまでそこにできるのは、実体のない像。例えばアンタの目がある方向に光を飛ばすと決めたのなら、それ以外の方向には飛ばない、見えない。他の角度からは鈴美友が見えないことの説明も付く」

「光を操る現象、ってことか……。いやしかし天体レベルでの現象なんだろ? こんな地表での出来事に適用できるのか? それに俺がいるところからも、お前が居るところからも、鈴美友は見える。つまりそれぞれの角度に、適切な光を調整、調光して送っているってことだろ。重力をそんな繊細に操るなんて、可能なのか?」

「今の地球人の技術力じゃ無理でしょうね」

 ごくり、と涼がつばを飲み込む。

「……お前、それは流石にSFしすぎじゃないか?」

「重力を通信にも使っているんだとしたら、一つの一貫した技術の存在が想定できる。重力の作用範囲は無制限、伝達速度は光速度。通信の手段としても決して悪くはない」

「でも、そんなのどうやって確かめる」

「……さっき言った四つの力で、電磁気力の次に人類が慣れ親しんできた力が重力。それはなぜかといえば、その効果を目視で見れるから」

 涼は鳥肌が立った。アカネの目は、完全に据わっていた。

「人間はX線も紫外線も目視できないけど、重力による空間の歪みは見ることができる」

「……言ってはなんだが、そういう力業は俺の領分な気がするんだが」

 アカネは涼を手で制して、言い放った。

「重力波を、目で傍受する」

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