第11話 世界について

 大陸の名はエルホムと言い、主神エルホムの名を冠する大陸だ。 


 大地は一部を除き、肥沃。

 さらに鉱山・海産資源が豊富。

 主神に祝福された大陸と称され。

 世界の中心である。


 長い歴史の中では人々の争い。

 魔王をはじめとしたモンスターによる被害もある。

 それ故、多くの国が現代が勃興しては滅んでいった。


 しかし、例外が一つだけ存在する。


 それが、俺ことセリスが生まれた国。


 エルホム大陸の東の雄にして、『RE:ゼロ・ブレード・アーティスト・オンライン』の舞台であるオディリーロ王国。


 オディリーロは飢えた黒豹と呼ばれる祖がおよそ五百年前に建国。

 数々の戦争で無敗。

 軍事力が他の国々の数倍。

 オディリーロに同盟を持ちかけたり屈服する国はあるが、戦争を仕掛ける国は無。


 そして極めつけが、七英傑と呼ばれるオディリーロ人たちが魔王を討伐。

 オディリーロ王国は名実ともに、世界の中心となった。


 …………と、ここまでが、『RE:ゼロ・ブレード・アーティスト・オンライン』の舞台であるエルホムの基本設定であり、この世界の歴史である。


「この村については、と」


 俺は世界地図の中でも、オディリーロ帝国が北に目を向けた。

 バツ印が付いていて、コル村と記載されている。

 これが俺の住む村。

 王都までは馬車で一ヶ月。


 遠い。


 ゲームだとコントローラを操作してすぐ移動できる。

 この世界に存在するか分からないが、瞬間移動魔法だってある。

 転移ゲートもあるのだろうか?


「あああ!」

 

 そろそろ、クラウス帰って来ねーかな。

 早く訓練してーよ!

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