第3話 スキル確認

俺は確かめようと思っていたことがあった。

自分のスキルについてだ。

魔法剣レベル1についてだ。

レベル1ということは2や3があるのか。

確かゲームでもそうだった。


今は必要なスキルポイントがたまっていない。

だから使うことが出来ないが。


ゲームプレイ中、ボタンを押すことでメニュー画面を開くことができた。

そこでアイテムを使ったり、魔法を使って体力を回復することもできた。

今は、眉間の辺りに気を集中させると、虚空にステータスが浮かび上がる。


名前:セリス(仮)

年齢:0歳

性別:男

種族:人間

スキル:なし

獲得予定スキル:魔法剣レベル1(必要スキルポイント0/10)


こんな感じだ。

いわゆるステータス画面が映っていた。

だが、ゲームの時代と違って自分自身のレベル、体力や魔力、攻撃力などの欄がない。

ゲームが現実世界になったとあれば、数値化出来る代物ではないのだろう。


(……で、確か魔石を使ってスキルポイントを獲得だっけか)


 レベルの後に記載された0/10がスキルポイントだろう。


 スキルポイントが10貯まれば魔法剣Lv1を獲得できるのだ、と俺は推測した。

 そして、初期状態で使えるスキルは今のところなさそうだ。


「……」


 ファンタジー色の強い魔法剣を使えると思っていたこともあり、落ち込むわ。

 早速、思いついたのは炎を放てる剣であるとか、氷の矢を撃つ剣とかだ。


(ま、まぁ……赤ん坊なのに強いスキルを持ってる方がおかしいし……)


 俺は寝返りをうつ。


 にしても魔法剣とはなかなかなスキルだな。


 ゲームに出てくる敵の中に、魔法剣の使い手が居たことを思い出した。


その敵は森の中で戦うことになるデュラハン。

 更に魔法でエルフを使役してくるため、最初はかなりの苦戦を強いられた。


(デュラハンの魔法剣は強かったけど、こっちの魔法剣はどうかな)


ゲームでは魔法剣のスキルはレアなものだ。

モンスターが使うものと能力がだいぶ異なる。


(次はこっちだ)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る