第31話 2024年10月、6階層フラクタル

月初プロフィール(10月): 6階層フラクタル

 細胞分裂は中学生の時から学びます。

「染色体は細胞の中央に並び二つに別れます」のような説明があり横から見たイラストが載っていたことでしょう。

でも皆さんは別れる軸方向から見たイラストをこれまでに見たことがありますか。

大部分の方はないと思います。(写真ではあるかもしれません)

軸方向から見た染色体は円形に並びます。

円盤形ではありません。

 そんな染色体の状態を「染色体ロゼット」と言います。

ロゼットとは薔薇(バラ)の花のことです。

ヒトの染色体ロゼットでは中型の相同染色体は点対称に並びます。(Science,270:1831-5,1995)

大型染色体や小型染色体はそうはなりません。

 そんなことから私は全ての染色体は繋がっていると主張(提唱)しました。(Med.hypotheses,2006)

正確に言えば「ヒトの体細胞でのDNA構造は点対称8の字の基本構造を持つ6階層フラクタル構造である」としました。

バラバラだという証拠はないのに、そして繋がっているという証拠(Humangenetik,29:183-9,1975)はあるのに今のところ世界はまだ「染色体はバラバラだ」と思っているようです。

でも正しいにせよ誤っているにせよ世界で初めてということは楽しいことでした。

 私の最初の小説である「大宇宙を掌の上に」は私の夢を語った作品です。

その中で私は主人公が選ばれた基準を私に合わせて「1、引退した老人であること。2、科学者であったこと。3、研究分野を変えた経歴をもつこと。4、世間から認められていない新分野の研究を続けたこと。5、その研究が死後に評価されること」にしました。

(この基準は一人の老人が高性能ロボットの貸出業を新たに始める時に世間が違和感を感じない基準でした。)

この小説を書いた当時、私は私の研究は現世では認められることはないと思っていたのです。


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