3日目
「うーん...」
心地よく伸びをして、目を覚ませるそういえばここは地球じゃないんだったまだ慣れないな
「おっはよ!ソフィー」
「おはよー」
これで2回目...いや3回目?か、この挨拶には少し慣れちゃったかもね
「にしても暇だねー」
「そうだね」
「そうだ!ソフィーは地球で何を描いていたの?」
「えっ...」
あまり恥ずかしくて言えないものもあるのが現状だけど...
「どちらかというと女性を描いたり?暗めな絵を描いたりしてるよ」
「ふへーそういえば、無名って言ってたけど上手くは行ってないのカナ?」
「まぁ、そうかなぁー」
画家を目指すと父に言って上京してから...最低な人生を歩いてきた、周りは成功しているのに私だけ失敗ばかり...いつも私の絵には私の感情が不器用にも描かれていた、それも相まり人々はあまり私の絵を評価しない...あぁ苦しい、消えてしまいたい
「はぁ...ふぅ...」
「えっちょ大丈夫!?ソフィー、ソフィー!」
息が出来ない...それに...この娘の前で過呼吸なんて恥ずかしいけど...この娘なら何故か包んでくれるような安心感というか...大きさがあるというか...
「はぁ...はぁ...ふぅー」
「あっ収まった!良かったよー...もう!エトワールを心配させないで!」
「ご、ごめんね」
「もぉー!でなんで息が大変なことになってたの?」
「えっと...でも...」
「エトワールが自分の過去を話したんだからソフィーも話して!話したら心が軽くなるなんて言ったのはだあれ?」
「まぁ...そうだよねー...」
私は自分の過去や思っていることをエトワールに話した。
「そうなんだぁー」
「えっと...つまり」
「分かった!エトワールがソフィーのファン1号になるよ!」
「え?」
「確かに数には埋もれちゃうと思うけど、エトワールがソフィーの絵を愛してるってことは変わらずそこにあるものでしょ?」
「えーっと...」
「大丈夫!エトワールはこう見えてこの星のお姫様なんだよ?」
あぁこの娘は強い、こんなにも小さいのに私を包み込むほど大きい、あの人がカモミールをこの娘に送ったのは偶然かもしれないけど私には運命な気がした、この娘いや、彼女はカモミールだ、私達に寄り添い癒す無邪気な、お姫様。
「現状はあまり変わらないかもしれないけど...何だか軽くなった気がするよ」
「ほんと!?ソフィーの言ったことは本当だったんだね!」
こうして私とエトワールは和解し幸せに小さな星で絵を描きながら変わらぬ幸せな日々を暮らしていった。
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