#02 悪魔の時
さて、今年も来たぞ、この時が。
今年は絶対に死守する。
いつもそうだ。
毎回毎回奪われる。
相手はもっともに見える理由を言って、僕から奪っていく。
もう嫌だ。
もう奪わせない。
これは僕のものだ。僕がもらったものだ。
誰にも渡さない、使わせない!!
後ろに人の気配。
……ああ、来たな!
悪魔が!!
「はい、まーくん。お年玉、ママに預けてちょうだいね」
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