#2 配達[delivery ]

ピンポーン


「宅配便でーす。」

「はーい。」


トオルが階段を下りて扉を開ける。


ガチャ


「ここにハンコをお願いしまーす。」


次の瞬間、剣と化した配達員の腕がトオルにめがけてとんでくる。

トオルは後ろに下がり、ギリギリで攻撃を避けた。


(なんだ今の、何故か攻撃されるのが分かった…。いや、そんなことより、今はあいつをどうするかだ。)


「よく俺の攻撃を避けたな。だが、次はないぞ。」


そのとき、帰宅したトオルの父が配達員を投げ、家の外にふっとばした。


「父さん!あ、あいつ配達員に紛してて、それで…」

「許しい話は後で教えてくれ!今はとりあえず警察に連絡しろ!」


トオルが警察に電話をかけていると配達員が起き上がり、トオルの父に向かって腕を振り下ろした。

しかし、腕は下ろしきることなく止まってしまった。


「てめぇ。そんな異能を持ってんのか。いいだろう、てめぇの異能と俺の異能、どっちが強ぇか勝負だ!」

「トオル…。少し離れてろ。」

「わかった…。」


トオルが物陰に隠れた瞬間、配達員はトオルの父に斬りかかった。


「くぅー、かってー。岩みてぇだなぁ!」


配達員は何度も斬りかかった。

そして次の瞬間、トオルの父はバラバラに砕けちった。


「はぁー!俺の勝ちー!」


物陰から見ていたトオルは腰を抜かして、立ち上がれなくなってしまった。









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航海者[navigator ] 404 @sumino231

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