第18話 能力
「僕の予想でしかないけど、柄木の能力は身体能力だと思う。僕に勝てるほどの力を持っているからそういう系の能力だよきっと。」
「ワレは身体能力か!確かにスポーツ出来るし、今の所ここの戦いで負けてないし、納得いくな!」
「あっ、そういえば最初鈴の音してたけどあれってなんだったの??鈴なんてどこにも見当たらないけど。」
「みっちゃん先輩そんなこと気にしてたんですか!」
「そうなの!少し気になって、」
「雰囲気作りの為にスマホで鳴らしただけだよ。僕そういうの好きだから。」
「あー。なるほどねー。」
思ってたのと違った。
もっと何か意味があると思ってた。
ぐ〜
「おなかなっちゃった!はなちゃん、おなかすいてきちゃった!」
「そうだね。」
「そういえば、ご飯提供してくれる場所から破壊音がしてたんだけどあれってなに??ワレあれが気になってて!」
「あれは、能力の暴走。暴走は簡単に止められるものじゃない。だからあんなことになった。でも、戦いの最中でもないのに起きたのは不自然だった…」
「不自然か…」
「本当は能力引き出しの際は、莫大な力を使うことになるから、より出せるように快適な生活をさせて、いざって感じだったけど、今回は暴走が起きたから急遽早めに始まったんだ。」
「なるほど!そういうことか!」
「ああ。」
「…」
会話が途切れた。
もっと話したいのに言い出せない。
顔が良すぎてチラ見しか出来ないワレバカじゃん。
「はなちゃんもききたいことある!」
「なんだ?」
「ゆきとくんは、わたしたちのなかま?」
「それは…」
「…」
「それは、違う。僕はアッパーの司令官だから、みんなに指示を出す役割がある。ここに来たのは、休憩時間の暇つぶしって感じで、そういう時にしか来れないから一緒には居られない。もう行かないと、じゃあまたどこかで。」
「ばいばい!」
シュタッ、タッ、タッ…
雪斗はアッパーの司令官。
きっとワレたちとアッパー側を戦わせてるのは雪斗だ。
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