第15話 ダメージ80
バチンッ…
「ビンタは得意なので!てへっ!」
「なかなかやるな。でも、僕の気力を無くすほどのものでも、逃げるほどのものでもないが。」
「よし、志乃パンチ!」
ドンッ
「弱すぎだ。もっと強くだ。」
「オラ〜!」
ドンッ
「まだまだ弱ないな。腰を回す感じだ。」
「なんで教えようとするんですか?」
「この戦いを楽しむためかな。」
「楽しむためなら、私多分攻撃に向いてないので、ワレちゃんと交代してきます。」
トントン
「ワレちゃん!出番ですよ!」
志乃が初めてワレの肩を叩いた。
わお。
そして、グッとポーズか。
よし、頑張るか。
「ワレに任せろ!」
「確かにこの中では1番強そうだ。人間観察は済んだのかな?」
「はい、済んでます。」
「なら僕とバトルスタートだな。」
シュタッ
相手から来るとは、余程自信があるんだな。
ワレに勝てるものなどこの世におらん。
多分。
ガシッ
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ
「痛いって、やめてくれ。」
お腹辺りを叩いただけでこの反応。
弱すぎだ。
これは顔面狙わなくても倒せるな。
「今から、ワレのキックが炸裂だぞ!」
ドンッドンッドンッドンッ
「お腹が…死ぬ…」
ドンッドンッドンッドンッ
「そんなので死ぬわけない。ワレのこと凄いと思ったか?」
ドンッドンッドンッドンッ
「思った。凄いと思いましたー。」
ドンッドンッドンッドンッ
「気持ちがこもってないぞ!」
ドンッドンッドンッドンッ
「凄いよ、柄木!」
「よし、これくらいにしておく!」
「ありがとう、好き。」
グハッ
これはダメージ80だ。
美少年からの好きはやばいぞ。
「フッ、柄木のバーカ!」
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