第13話 最高のライバル

バタッ…


「ワレはここから動いてない。約束は守った。」


気絶してるのか?…

もう聞こえてないのか?…

そんなのどっちでもいいか。


「ごめんな、このナイフは貰っておくから。それと、目が覚めてここから出たいと思ったなら呼べ、探せ。すぐにでも最高のライバルになるからさ。」


3人のいる方へと足を進めた柄木。

彼女はここで初めてライバルが出来た。

そしてそのライバルとは最高の関係を築き上げることになるだろう。


「ワレは敵を倒した!すごいだろ!そして、ライバルまで作ったんだ!」


柄木がピースサインを出しながら近づいてくる。

私は何も出来なかった。

服を汚して痛い思いをした柄木にしてあげられることってなんだろ。

私が出来ることってなんだろ。

やっぱり…


ギュッ


抱きしめることだ。


「離せ!みっちゃんやめろ!」


「嫌だ!まだやめない!」


ドサッ、ドサッ

バタッ


「志乃に花!?重いからどいてぇ〜」


チリン…チリン…


「ちょっと早くどけ!何か音がする!」


チリン…チリン…


「さっき倒したばっかりなのにぃー!」


チリン…チリン…


「志乃ちゃん落ち着いて!」


チリン…チリン…


「すずのおと、なんだかいいね!」


チリン…チリン


「止まった!?ワレが様子を見てくるから3人はそのままそこにい「僕は興味がある。なんで君達に与えれたのか。」」


「ちょっとー!ワレが話してる最中だあ!」


振り返るとそこには、制服を着た美少年が立っていた。

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