第8話 敵か味方か

なぜ皆気が付かない?

近くに人はいるし、えっ、なんで??


「こっちだよ!」


「ギャー!お化けー!」


バタッ


「驚かせすぎたかな?まぁ任務完了だからいっか!」


ツンツン

ユサユサ


「起きてぇ!」


全く起きない…

じゃあ担いで持っていくか。


「よっこらしょ!」


柄木は彼女に抱えられ、森の奥へと入って行った。



ここはどこだ!?

ワレさっきまで森にいたのに…

もしかしてあの髪の長いお化けに殺された??

さっきのお化けは敵か!


「みっちゃん先輩!」


「んー?」


「もう休憩しましょ!」


「わたしも、きゅうけいしたい!」


「じゃあ、そうしよっか!」


後ろから誰かの声が聞こえる。

ワレの敵か味方か…

和気あいあいとした空気からは敵意は無さそうだ。

ならば!


「誰か助けてくれー!ここが何処だかわからない!誰かいないのかー!」


よし、これで敵ではないなら、ワレの所に来てくれるはず!

さあ、どっちだ!


「今誰かの声がしたよね??」


「したした!みっちゃん先輩も聞こえましたか!」


「わたしも、きこえた!」


3人は立ち上がり音が聞こえた方へと走った。


タッタッタッ


足音が聞こえる。

ワレを助けに来てくれたのか。

でもまだ信用した訳では無い。

味方と分かるまでは信用しないぞ。


「大丈夫ですかー!」


ワレはその聞き覚えのある声にビクッと体が動いた。

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