第5話 出口なんかないのかもしれない

どれだけ先に進んだんだろ?

どれだけ時間が経っただろう?

そんなことを考えながらひたすら真っ直ぐ進んで行く。

花ちゃんは「疲れた」とか、「お家帰りたい」とか言わずに頑張ってついてきてくれてる。

なのに出口も見つからないしなんなら、同じ景色が続きすぎて頭がおかしくなりそうだ。


「みっちゃん先輩〜そろそろ休憩しましょ〜よ〜」


「そうだね!休憩しよっか!」


この状況どうすればいいんだ??

同じ景色が続くなんて最悪すぎる。

あれ??

もしかして同じ道を歩いてたりして??

でも道はちゃんと直線だし、2人で走った時に落としたヘアピンも落ちたの見てないから、その可能性は無しだ。

あーどうすればいいんだ??

洞窟だから地下だとは思うんだけど、だからといって掘って上に上がるとか出来んし、横を見る限り、さっきみたいなトンネル状のものはないし…

お腹すいてきた…


ガラガラガラガラガラガラ


「えっ!?洞窟の右側が空いた!?仕掛け扉ってことですか??みっちゃん先輩!」

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