第52話
「どうした?」
少ししてまさくんが出てきました。
相も変わらず気怠そうに且つ身だしなみ最悪でした。
幼馴染みでなければ友達止めてるところです。
よかったですね。
「11時に集合だから迎えに来た」
明らかに面倒くさそうな表情で彼は見てきます。
今日は家で一日中ゲームして遊ぶつもりだったのでしょう。
気持ちは分かりますよ、私も同じなので。
「言ってくれれば迎えに行ったのに」
「ううん、多分だけどまさくん断る気だよね? もう、駄目だよ折角できた友達なのに大事にしないと」
気持ちはわかるけど。
まさくんの気持ちは分かります。
急に予定が崩されるのは腹が立ちますよね。
「ほら、寝ぐせついてるよ……顔も洗って!!」
「お前は母親か!!」
寝ぐせを直そうとしますが、なかなか治りません。
「……治らない」
「天然だからな」
何を誇らしげにしているのか意味が解りません。
全然自慢する事じゃありません。
本当に駄目駄目ですね。
「自慢しないの、シャワー浴びてきなさい」
「だからお母さんか」
「早くして、時間無いよ」
面倒くさがりは本当に世話が焼けますね。
私はそう言ってまさくんの部屋でゆっくり待つことにします。
「それじゃ、まさくんの部屋で準備できるまでまってよ~っと」
「……ちょっと待て」
私が行こうとすると、彼は前に立ちはだかります。
その表情は真剣そのもので、まるで何か不味い物でも隠しているのでしょうか?
「ん?」
「リビングで待ってて」
「……どうして?」
そこで私はなんとなく察します。
私に見られたくない本の一冊や二冊あってもおかしくありません。
「あ~、まさくん着替え取りにいったら?」
「あ、うん」
仕方ありません、少しリビングで待つことにします。
「整理するから待っててくれ」
「気にしなくていいよ」
「僕が気にするから!!」
あはは、焦ってますね。
まぁ、仕方ないかもしれません。
「いいぞ」
「お邪魔しま~す、うん部屋は綺麗なままだね」
久しぶりに来ましたが、あまり変わっていませんね。
そう思いながら畳んである布団の上に座ると、まさくんがじっとこちらを見てきます。
何でしょう?
「飲み物何かいるか?」
声からして何か焦っているように感じました。
もしかして、この下に隠しているのかもしれません。
全く、詰めが甘いですね。
「自分で取りに行く~」
私は気を遣って飲み物を取りに行きに立ち上がると彼はほっとした表情を浮かべています。
私はまさくんの部屋から出て飲み物を取りに行くのでした。
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何か違和感があれば、コメントで教えてください。
後、遅くなりましたが投稿が遅くなりすみませんでした。
これから少しずつ投稿していきますので、どうかよろしくお願いします。
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