第51話 目覚めとメール
腹黒少女視点
♪♪♪~
目覚ましの音楽で私の意識が覚醒の時を果たします。
音のする方へ手を伸ばし、私はスマホのアラームをオフにします。
心地のいい朝、まるで世界が私に祝福しているかのようにカーテンを開くと朝日が私の身体を貫いていきます。
「さて」
私は洗面所へ向かい、顔を洗い歯を磨き髪をセットしていきます。
うん、今日も私は可愛いですね。
髪型を整えると、私は今日も可愛いなと思いながら朝食を作ります。
今日の朝食はエッグトーストです。
エッグトーストと牛乳をコップに入れ、席に着きます。
「いただきます」
そう言って朝食を済ませます。
うん、今日も美味しい。
パンとチーズをオーブントーストで焼き、卵をふわとろにしたのは正解でした。
そうして朝食を食べ終えスマホを見ると、
「あけみん、今日暇?」
今日はゆっくりしたいです。
ただでさえ、学校で気を遣い倒して精神的に摩耗しているのですから休日くらいは休みたいものです。
「どうしたの?」
「遊びに行こ~!!」
お断りです。
女子二人など、ナンパされるのは目に見えている。
彼女は言っては何ですが、中々に可愛いです。
そんな彼女と二人町中に歩いていればナンパされるのは目に見えているのだ。
「いけそう?」
どうしましょう?
ここで断ってもいいが、彼女はいい人です。
ここで断って仲が悪くなったら私のバラ色(予定)の高校生活が危ぶまれます。
それだけは少し避けたいと思います。
まさくん、行けたかな?
せめてまさくんがいればほんの少しですが安心です。
まさくんのお義母さんに連絡を取ると今日は特になく部屋でゲームするという情報を頂きました。
「うん、11時でいいかな?」
まさくんの事だから、恐らく起きていても面倒な事は既読ブッチすることが多いので直接行くことにした。
時間は七時、梅田まで一時間ほどなので、八時半くらいに行けばいいだろう。
恐らくねていてもその時間なら間に合うでしょう。
そう決めた私は着ていく服を選びます。
中々これといったのが決まりません。
どうしましょう?
結局、八時ギリギリに私の納得のいく服が決まりました。
そのままその服に合う髪型を再び結びなおし、鏡を見ます。
うん、私可愛い。
まさくんの家へ向かいます。
晴れやかな朝です。
たまには外に出るのも悪くない気がしてきます。
そうしてまさくんの家の前に着き、私はインターホンを押すのでした。
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