072 猛暑にてセミヌード 

    ◆2023年7月25日

2時過ぎ。まだるっこしいだけだった扇風機の送風がようやくありがたく感じられだしたら、ウグイスの声が。

どうやら、今さっきまでのミンミンゼミと交代したもよう。ジージーゼミは朝からずうっと鳴きっぱなしなんですけどね。


あ。風が吹き過ぎた。

すぐに窓辺の木立は揺れおさまったけど、きつかった陽射しがそろそろやわらぎだす前ぶれかな。夕涼みできる刻が待ち遠しくなります。



また一吹きありました。まぶしさにさらされてた木槿ムクゲの花首も、さっきより陰りをおびだしてる。





こうして暑さを厭い日暮れをぐうたら待つだけなものの、もう寒かった春先からの重だるかった気分に鬱屈はしなくなりました。

恐るべきゴミ溜めと化したボロロプレハブに埋もれかけなセミヌードの我が身ごと、「この処分ど~すんべ」とあきれてるだけです。


で、このところの独断自己分析で、何事にもぐうたら尻重なのは今さら治らんとあきらめました。かくなる上は、臭いものに蓋してでも生き通すきゃない、

ならば、現状のまま行くっきゃない。

ゴミ溜めなら資源ゴミ置き場ととらえ。生ゴミの自分ごと、どうリサイクルできるかの算段始めりゃいいのさと。

だから、

と。





さあて。そろそろ日が落ちだした。いっとき鳴いたヒグラシもいつのまにやら静まり、ウグイスの声だけ聴こえてる──そんな人生のたそがれ、つづるべえ。

 





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