043 あきらめるという決断畑
◆2023年6月11日
ぐうたら心をそそりやまない梅雨の空。
予測がつかない降りやみ天気をいいことに、放置畑の再興はいったん忘れることにしました。この時期に気分まで腐らせては、自家中毒必定だもの(これでも、なまけ者の自分を嫌悪はしてて)。
それで買いおきのまますっかりいじけさせてた夏野菜苗は、日照不足と承知なプチ畑へ植えちまいました。
そうです、収穫はもう期待しないと、ようやく腹をくくれた。
え~! こんな欲深婆さんなのにかい!!
ええ、ええ。失敗という経験値さえ得られりゃあ。
だから、ようやく花茎がついた最後のブロッコリーも引っこ抜きました。
種が熟しだしろう大根もすべて撤去した。
これで一見は夏野菜仕様畑に衣替えとござい。
透かしユリも咲きだしたことですしね。
地元の畑なら、とっくにミニトマトだの採れだしてるはず。
なのに海月山は、梅雨明けてようやく1個2個とかが色づくくらいでしょう。
それまでは、こぼれ種から育ったミツバやシソしか口にできそうもない。
それでも私としてはそこはかと満足しています。
大事なのは、自己嫌悪から気鬱にだけはならないこと。
ぐうたら暮らしでますます不如意になろうともね。
ポット苗のままだったインゲン豆が花盛りとなりました。
今さら日当たり難なとこへ定植したって実つきは望めそうもないけど、根粒菌がプチ畑に窒素を固定してはくれるから。
こうして畑土だけは少しずつ、豊かになりだしてる──。
私がぐうたらこいてる間も、ミミズはずいぶんと増えてる。
……そんな海月山の底力に、調子こいてる怠け、そして決断なんでした。
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