018 日本水仙の山道へ

◆2023年2月8日

立春を過ぎても、朝方の土はまだ湿って冷たいままです。

草木の根を抜き小石まで搔き出すため、作業用手袋をしても指先はかじかみます。


でも、海月山にはめったとない黒土。ありがたくて、ていねいに分別しながら土嚢袋へ詰めこみます。道なりの岩盤へ運べば、そこさえ花を育てられるようになる。



そうして年末前に頑張った運び先では、あわてて植えた(春に振り上げたまま忘れてて、葉と根が伸びだしてた)日本水仙がじき咲きだしそう。

植えっぱなしで正月前から開花してた一群より、丈は低いですけどね。


球根の生育スピードとバワーは驚異的だから、花の魅力はもちろんのこと、青みがかった剣葉にも元気がもらえます。

出芽の力強さ、すっくり伸びた葉群の青みがかった混みぐあいにも。




山門へと下る本道の途中は切り崩した南面の崖で陰りがち。水源からの冷気も漂い、冬はことさら寒々しいところ。行き来があまり楽しくない。

そこで崖側へたまに客土しつつ草花を植えはしたのてすが、悪食の鹿に惨敗。毒草の水仙しか残ってません。

しかし難を逃れられるものも知りだしたしと、土量を増やし樹木主体で彩りを増やすことにしました。

なんたってもォ、海月婆さんは欲深なんだもんね。


で、赤実の万両と南天を春に移植。黄実の千両と白実の南天は梅雨に挿し木し、秋には定植だい! と、きたもんだ。

これで足元に日本水仙をあしらえば、冬季の彩りとしては──どーだ、文句あっか! で、ございましょ。



植え忘れてた50球あまりの日本水仙が、ビニール袋にギュウ詰めになりながらも真っ白な髭根ひげねを団子状にからませあってたたくましさが、思い出されます。

それを雑な婆さんは、ブチブチちぎり離しては植えたんでした。

なのにねえです、なんと、じきに開花してくれそう。



逆境にもくじけない植物に、ぐうたら婆さんドヤされる思い。

明日また土運びに、ヒ~ヒ~わめきつも腰を痛める所存です。

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