010 花の初春ぐうたらと…

◆2023年1月16日

昨朝。めんどくさくて溜めこんでた生ゴミをようやく捨てに行った、途中でのこと。


見上げた曇天へ伸びた枝先の黄葉はまだ綺麗きれいなのに、満月臘梅まんげつロウバイが咲いてました。

灰色がかりながらもわずかに青みがかった空。ほんのり明色な黄花の蝋梅。

腰曲がりで背中を反らし見るのがむずかしい私には、やさしくもおだやかな頭上の朝景色でした。


しかも、少し先には三つ四つとやぶ椿の紅花。道を挟んだ山頂側の崖を背に、白椿も一輪彩ってくれてました。

その一輪とは、すっかり忘れてましたが、昨年十一月末に傷みながらも開花してた隣のつぼみに違いありません。

ということは椿は3種どころか5種も、今年は花期が早まってる。


となると…荒れ山と嘆いてる海月山も、こうなりゃ初春のめでたさかいな。



生ゴミは、さらに先の柿5本の根方に捨てました。溜めたといっても乾きかけた一人分の野菜クズばかりなら、イノシシもさほどありがたがらないかと。


そして帰りがけ、年末直前に植えた日本水仙に、その時掘りあげたすすきで囲ってやりました。すっかり根が枯れきり、安心して覆土に使えたのです。


球根の生命力ったらオッタマゲものね。立派な発根済みを埋めたとはいえ、まだ1ヵ月も経たないのに花茎を伸ばしてる。

30球ほど埋めたうちの数本なんか、そろそろ咲きだしそう。


そのたくましさに決してかなわないながら、私もこの海月山の山頂でぐうたら貧乏なり暮らしゆかねばと思わされました。


🔰歳月の傷み癒ゆる日白椿


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