004 小鳥が朝からやって来て
◆2023年1月9日
河津桜の枝がはずんでいます。
飛んで来た小鳥が、止まっては飛び立つから。
今朝も鶯が二羽、早咲いた花をついばんでる。
炬燵でつましい朝食をとりながら私は、そのようすを眺めてる。
ボロロプレハブは大して外気温と変わらなくて、小さな使い捨てカイロはセーターの襟首に貼ったばかりだし、まだ手指はあったまってない。それで湯気の立つ雑炊丼を撫でさすりながら見てる。
窓の外ではときおりの風に、居並ぶ他の木々もゆらめきます。
それらをすり抜け、二羽は今日もやって来たのでした。
けれど花枝を数回飛び移るだけ。
トンビにでも狙われる危険を避けてなのかしらね。
私は丸一月食べないほうがむしろ健康にいいくらいな、躰。
なのに、空になった丼を、まだ物足らなくて手から離せずにいます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます