002 十月桜つつましく咲く

◆2023年1月3日


新年の海月山をわずかでも彩ってくれている桜は、早咲きすぎた河津桜だけではありません。十月から3ヶ月ほど咲き継ぐ十月桜もです。

細かな枝ぶりに楚々としたなごり花が、つつましやかにまだ点在しています。

けれど、春また咲いてくれるんです、吉野桜のころに。

   海月山だと山桜のころに。


そんな春の咲きぶりは冬季分の残り3分の1だそうですが、花の大きさなら優る。

とはいえ花つきごと控えめ。

姿も小ぶりで華奢といえる。


小宅の庭などのほうが、風情はしみじみ愛でられそう……。



その日本的ともいえるゆかしい佇まいこそ魅力なのに、海月山では淋しいだけの姿になりはてそうです。植物の知識もろくにないまま、私がむやみに持ちこんだ周りの木々に、すっかり圧されてしまったせいです。


欲ばりで狭量な性根で山庭作りを始めてしまい、犠牲にしてしまいました。



◆   ◆   ◆   ◆   ◆

この記述から早7カ月経ちました 炎暑 最中さなかの河津桜は、またも黄葉がちらほら 

その休眠支度もようは ↓ にて言及  季節の移ろいはほんとにめまぐるし過ぎね

https://kakuyomu.jp/works/16817330651402929946/episodes/16817330661027199933

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