世界樹のありか

――世界樹は森の民に隠されている。


歳を取ると戸惑って樹を植えるだろう?最初の世界樹もそうだった



ところどころ芽を出しながら鮮やかに樹上へつづく青い階段



岩と樹のあいだで光は地図のよう蛇がそこでは川であるよう



すぐれた森は見通しがよく老若の人の背丈をすぐれてとおす



聖域といえば阿呆な話だが這いずる蟲を樹はとおざける



はなす獣が強いことばを告げるとき決してふれてはいけないらしい



埋めるには世界めく樹を幾重にも隠蔽魔法カモフラージュしてごまかす仕事



森の民は「己の砂漠を知れ」と言う育てることは恐ろしいから



死の国へ繋がるという世界樹の御許みもとにあれば化けないですむ



感謝しているこうべをたれて。あまりにも地上的、熟れた果実のように

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