これからの予定と作戦会議は突然に

異世界に来て、

何度目かの朝を迎えた…。

窓から差す朝日に照らさされ、眼が覚め、

ベッドから上体を起こす。

そしてキッチンに視線を起こすといつも通り、エプロンをして朝ご飯の支度をするライナがいた。

俺のワイシャツを着ているが、いつものワンピースはどうしたのか…。

そう思いながら尋ねると、

「ああ…、あのワンピースは洗濯中ですよ?汚れちゃったので…」

そっか…、

昨日の城の炎上の時のか…。

俺は申し訳ない思いと、

愛おしい思い、

2つの思いをぶつけるように後ろからライナを抱き締める…、

「未知…!?//////」

ライナは驚いて手に持ったお玉を落とす。

ライナは決して小柄ではないが、

俺よりも身長は低いのでライナの肩に腕を乗せるようにして彼女を抱き締める…。

「ごめん…、朝食の支度中に…急に、お前を抱き締めたくなった…///」

この俺にも、こんな感情が湧くなんてな…、これが人を愛するってか…?

俺はそのまま暫くの間、

エプロン姿のライナを抱き締め、

そうして数十分は多能したのだった。

今日はいつにも増して朝食が豪華だ。

俺は椅子に座り朝食が並べられたテーブルに向かい合い、ライナと一緒にいただきますの挨拶をして。

朝食を1通り摘み終えた頃、

唐突に俺は口を開いた。

「しかし…、これからどうするか…ジャパン王国の図書館でこの異世界を調べると言う目的が、俺のせいで不意になるしなぁ…」

と、不安そうに呟く。

「ライナを連れ出す為とはいえあの王国には入れないだろうし…スマンね…?」

俺は片手を自分の顔の前に出し再度ライナに謝る…。

するとライナは、それに対し、微笑みながら…、

「もういいんですよ…♪」

こう返し、続けて、

「それに手段は断たれた訳ではありません!もうひとつの手段があります!」

俺はライナのもうひとつの手段とやらを聞いた。

それはジャパン王国の隣国の学園に生徒として潜入するという何とも思い切った手段だった。

俺は、ライナと質疑応答する。

俺は始めに、

「潜入する為の制服は…?」

するとライナは、

「学園の制服を扱っている店舗で購入します、幸い、購入する為の資金は私達にはあります」

あの時の洞窟での魔物討伐で得た金貨か…。

「教科書や筆記用具は…?」

するとライナは、

「其れ等も、その店舗でまとめて購入します」

そして俺は最後の質問をライナにぶつけた。

「購入する店舗の場所は…?」

するとライナは、

「それは現地に到着すれば分かります」

と、言った感じで質疑応答は粛々と進む。

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