これからの冒険の予定と王国の危機は突然に

宴会の後、俺とライナは宿屋のご主人に冒険を続ける事を告げる、するとこの世界世界地図を手渡されて、その後、

「冒険を続けれるのなら、ジャパン王国が近いですよ」

と言われた…ジャパン…王国…?日本…王国…?

そういえばこの世界地図もどことなく俺の世界の世界地図にそっくりだ…。

そんなことを思ってたらライナが…、

「それ、未知の世界の世界地図に似てますよね…?」

と聞かれたので俺は

「あ、ああ…」

と、戸惑うように返事する。

「旅人様…?大丈夫ですか…?」

俺の戸惑う様子を見た主人が俺に声を掛ける。

俺は内心、狼狽えながら返事を返す、

「だ、大丈夫です!」

そして宿屋をあとにする、そして村人達に見送られながら村を出る、ジャパン王国を目指して…、

と、道中ライナから、

「この世界は…まるで未知の世界と似てますよね…」

こう言ってきたので俺は…、

「まるで日本が異世界化したようなそんな気がするな…もうひとつの日本の可能性の世界、パラレルワールド的な…?」

それに…それならライナと、この世界の人達と自然と会話できる事も頷ける…、これはこの異世界を徹底的に調べる必要があるな…。

と、その時ライナが、

「この世界が、もうひとつの可能性の世界ですか…?それがパラレルワールド…とやらですか?」

それに俺は、

「ああ、ライナともこうして会話できるし村の人達とも会話できてるからそう考えるのが普通だろうな…」

そう答える。

「どっちにしろジャパン王国に向かおう!そこなら図書館の1つや2つあるだろうからな、そこでこの世界の歴史を調べる」

そうして俺達は一路、ジャパン王国へとあるくのだった。

因みにライナのグリフォンはあの家で留守を任せているので冒険らしく徒歩で行く事にする。

そうして歩く事数十分、夜になり、

目的地から黒煙がモクモクと立ちのぼるのが見えた…、

俺は嫌な予感を覚えながらそこへ駆け足で向かう。

ライナも俺と同じく…、

「嫌な予感がします…っ!」

城下町の門に着くと、そこは正に人間対魔物の戦場だった…。

俺達はそれぞれ武器を構え加勢しに向かう、魔物はどれも元の世界で暴れていた魔物と同一の種だ…。

どれも対処はできる相手だ…だが如何せん、数が多い…、一匹、一匹と倒しているが処理しきれない…!ライナのあの魔法剣の必殺技さえ連発できればいいがあれは己の魔力全部と引き換えに発動できる技だ…。

そうしていると後ろから聞き覚えのある声がした、

「未知さん!!?」

「げっ!あの年増女…!ワンピースの女…まで!?何でここにいるのよっ!!?」

いつぞやの勇者パーティーの女僧侶ソフィアと小生意気な女魔道士ミアがが町の人達と一緒に魔物共と交戦していた…。

俺は二人に声をかける

「お前等っ!?レックスとディランはどうしたっ!?」

すると女僧侶ソフィアが

「先に国王の元へと向かわせました!!」

それに俺は…、

「何でお前達はここにいるんだよ…!?」

すると女魔道士ミア、

「勇者からの指示だから…よ…っ!」

ミアは魔法を放ちながら魔物共を倒していく、

あの勇者…ちょっとは成長してるじゃねぇか…!

それからは女僧侶ソフィアと女魔道士ミアと街の人達とも共闘する。

すると女魔道士ミアが俺に声をかける

「年増女っ!!この辺を魔物共々吹っ飛ばす強力な魔法を準備するわっ!!いつぞやのように私達を守ってよね!!」

と言って詠唱を始める女魔道士ミア、

その間に女僧侶は町の人達を遠くへと避難させ…、その瞬間、

「イクスプロージョン!!!」

ミアの魔法が発動し俺はライナを女魔道士ミアの位置へと避難させ、俺は二人の前に雷光刀を構える、みるみる内に爆炎が俺達を魔物共々飲み込む、そして俺達に向かって来る爆炎を構えた雷光刀で往なす。

「はぁっ!!」

爆炎は往なすと俺達を避けるように空間を空け…、魔物達は強力な爆炎に飲み込まれて霧散した…。

「ふぅ…」

と俺は一息つく…、この往なしはいつやってもヒヤヒヤするよ…。

その時女魔道士が俺の肩を叩く

「お疲れっ!年増女っ!」

このメスガキ…っ!人の気も知らんでのうのうと…っ!

俺は

「あのなぁ!!発動するなら一言相談しろ…っ!!」

と言って雷光刀の柄で女魔道士ミアの頭を小突く。

「未知…!それよりも街の人達の救助を…!」

そうだ…!まだ終わってないっ!!

ライナに止められたのでそれ以上は言わ無い事にする。

そして火の手が上がる家の玄関の扉を雷光刀で斬り開けて住民達と乗り込む、途中炎が俺達に襲ってくるがその度に俺が前に出て炎を往なす。

勿論これだけで消える筈も無く炎は休み無く俺達を襲い続ける…、

そして部屋の一角に炎に囲まれた親子がいた…俺は留まっている炎を斬り払い、恐怖に震える親子に声を掛け、

「もう大丈夫ですよ…!」

俺は煤だらけの顔で微笑みながら手を伸ばす、すると安心したのかその親子の子供が大きく泣きだす。

「ライナ…この親子を支えてやってくれ…俺は逃げ道を切り拓く…」

するとライナは

「分かりました…!」

そう返事を返し出口までへと親子を元気付けながら支え、俺はライナと親子が通れるように煙や炎を往なし途中瓦礫が逃げ道を塞ぐがそれも雷光刀で斬り払い、俺達は無事に外へと逃げられた。

そうして一軒一軒と街の人達と取り残された住民を救助していく俺達…。

その間は女魔道士ミアは水の魔法で炎を消し…、女僧侶ソフィアは怪我人を治癒魔法で回復させたりと各々自分にできる事を全うし。

全てが終わった頃には夜が明けた後だった…。





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