異世界の英雄VS異世界の勇者
騎士達が馬で続々と俺達の元へとやって来る。
大方、村人の1人が通報したってとこか…。
そして馬を降りた騎士の1人が言う、
「何の騒ぎだ!?」
すると勇者一行の1人が
「村に賊が来たわ!この村を封鎖して!!」
賊って俺の事かよ…。
…っと、それを聞いたライナが
「未知は賊じゃないっ!!」
そう叫んだ。
そして村人達が一斉に
「そ、
そうだそうだ!!姉ちゃんは村を見捨てた勇者パーティーに喝を入れてただけだ!!」
みんな…。
しかし騎士達は勇者パーティーの言う事を信じ、俺達が逃げられないように村を封鎖した。
そして俺に殴られた勇者が鼻血をながしながら俺に剣を向ける。
「皆は手をだすな」
そう言って他のメンバーに言う、こいつ…一騎打ちをご希望か…?
なら、その心意気は買ってやるよ…。
俺も剣を構えているライナに
「ライナも手をだすな、この勇者様は俺と一騎打ちしたいそうだからな」
そう言うとライナは
「はい!信じてますよ!未知が英雄が負ける筈ないですから!」
その言葉に反応した勇者が俺に言う
「英雄ぅ!?お前みたいな、みずぼらしい格好の英雄なんていないだろうが!www」
とても勇者とは思えない下卑た笑い声にキレそうになる…。
だが俺はそれを堪え…、1言…
「それは周りが勝手に言ってるだけだ」
その返しに勇者は心底面白く無さそうな顔を見せながら
「おい…女、名前は…?」
勇者が名前を尋ねるので俺は…
「細矢未知、未知だ…」
答えながら雷光刀を抜き、構える。
そして次の瞬間、勇者が飛び出し剣を俺2振りかぶり、仕掛ける…、俺はそれを軽く往なす。
「チッ…!」
勇者にとってはそれが面白く無いようで俺に聞こえるように舌打ちする。
そして勇者は次に左手を翳しデカい火球を放つ…、アレは魔法か…?
俺はそれを振り払うように往なす。
それを見た勇者は唖然とするが…
「俺の世界でも魔法を使う魔物は、ごまんといるんだよ!!」
1年間、常軌を逸した魔物達と相対し続けてきた俺をなめるなよ…?
そして俺は雷のような猛スピードで勇者にゼロ距離まで詰め寄り歳後に切先を勇者の鼻先にツンとして一撃を入れた。
そして俺は雷光刀を逆さに持ち、肩に乗せ、1言こう言い放つ
「まだやるか?」
そして勇者は鼻を押さえながら地べたに尻を付き
「ぐう…っ!俺の負けだ…」
と悔しそうに地面を殴る勇者。
それを見た俺は、そんな勇者と同じ目線になるように座り込みこう笑顔で言い放つ、
「潔く負けを認めるのは褒めてやるよ、自称勇者君♪」
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