異世界での非日常なトラブルは突然に

勢いに任せてライナの手を引きながら湖畔を飛び出し少ししてライナが口を開き…

「あ、あの、じゃあここから近い村に行きませんか?」

そう言ったので俺はライナを先頭に押し出して、

「なら道案内を頼むぞ!」

そう言って俺はライナの後ろに付いてく形を取る事に。

「はいっ!」

さて…異世界に来て、最初の村か…どんなとこかな…?

そうして湖畔を出るとすぐに小さな森に出た道が開けている、そこを抜けると小さな木の家が沢山ある所に出た。

「どうですか?あっちの世界の街と比べたら小さな村ですけども…」

ライナが申し訳無さそうに言うが…、

俺は少しも気にしてない。

俺はその事をライナに言うと

「良かった…」

ライナはほっとした様子で胸を撫で下ろす。

異世界の村ってだけでテンション上がるのに何を気にする必要があるのか…。

と、その時…

言い争う人達が目に付く…。

「何でだよ!?」

「勇者様一行ならこの村も救ってくれやっ!!」

「だから俺達は魔王討伐で忙しいんだよ!!」

「アンタ達に構わう暇は無いのよ!」

「魔王が討伐されればこの地にはびこる魔物達も消滅しますっ!だからもう少しの辛抱です!」




それを見た俺は一言…

「勇者一行…?」

と呟く

それを聞いたライナは

「あれは勇者一行のようですね…しかし村人達と言い争うなんて…」

ふーん…?

アレがねぇ〜…?

話を聞く限り…、魔王討伐で忙しいから目の前の危機は救わないって話かぁ…?


俺は勇者一行とやらにズカズカと早歩きで向かう…そして勇者らしき人物に、右ストレートを振るう…

「未知…!?何を…!?」

そう言ってライナが止めようとしたが俺の痣が刻まれた右拳は止まらない。

そして右拳が勇者とやらの顔面をめり込ませる。

それを見ていた村の人達、勇者パーティーの面々も、その光景に、あんぐりと口を開け、何が起きたか分かってない様子で見つめていたが…その直後、村人達からは拍手喝采が起き、

勇者パーティーの皆からは剣や杖を向けられる、そしてそれを庇うようにライナが俺を遮るように現れる。

それを見て俺は申し訳なさそうに謝る

「ごめん…ライナ…」


「いいえっ!私もムカついたので逆にスッキリしましたよ♪」


「そう言ってくれて助かるよ」

俺はそのまま応戦しようと刀と銀色の銃を抜く…。


だが、村の奥から甲冑を着た騎士達が馬に乗ってやって来る…。

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